尾上蘭 オノエラン 角字で花と植物の名前、漢字表記
尾上蘭
オノエラン
英語:Chondradenia fauriei コンドラデニア フォーリエー
Unicode: [尾_0x5C3E][上_0x4E0A][蘭_0x862D]
ラン科カモメラン属の多年草で、日本特産の地生ランです。本州中北部および紀伊半島に分布し、山地から亜高山の岩場や礫混じりの草地、湿地の、比較的日当たりが良く乾燥した場所に生えます。
分布域内ではたいへん希少というわけではありませんが、群生はせず、個体数そのものが少ないため、奈良県、山梨県、長野県、秋田県ではレッドデータブック絶滅危惧I類に指定されています。
和名の由来は「尾上」=「尾根」で、山上に咲くことが多いことから名付けられました。
根は白く長いひも状。茎は高さ10~15㎝程で、茎の基部に2枚の葉をもち、葉は、長さ6~10cm、幅2~4cmの長楕円形で基部は鞘になって茎を抱きます。
花期は7~8月で、茎の先の短い総状花序に、花が2~6個付き、花はあまり開きません。花色は微妙に黄色みがかった白色で、下唇弁に薄茶色の「W」のマークが入っています。
同属のカモメランに似ていますが、カモメランの花は淡紅色で2個付きます。
育て方は、かなり育てにくい品種で、初心者には栽培が困難だと言われます。
鉢植えで、日当たりや湿度を十分に管理する必要があります。庭植えには向きません。
日当たりの良い岩上や草地に生える植物なので、日当たりの良い場所に置きますが、夏場の暑さを嫌がりますので、暑い時期は半日陰で風通しの良いところに置きます。
葉に水が溜まるのを嫌うので、雨除けをすると良いでしょう。
用土は、水はけと水持ちの良い土を好みます。市販のウチョウラン用培土を利用するか、2~3mmの鹿沼土5:焼き赤玉土か軽石2:サツキ用山ゴケの粉3~4の配合で使用します。
ミズゴケの高植えが良いとも言われています。
鉢底ににゴロ土や軽石を敷き、水はけを良くします。
水やりは、芽出しから開花までは、1日1回水やりをします。
梅雨や長雨など、乾きにくい時期は、過湿にならないよう、表土が乾いてから与えます。
葉が変色し始めたら控えめにし、茶色く枯れてきたら、乾かします。休眠に入ったら、表土が乾いたら、軽くさっとなでる程度の水やりとし、乾かし気味に管理します。
施肥は、芽出し期に、少量ラン専用肥料を置肥を施します。生育期は、ラン専用の液肥を月1~2回与えます。
花言葉は「美しい淑女」「優雅」「愛情」「美」「上品」「優雅」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.