狗尾草 エノコログサ 角字で花と植物の名前、漢字表記
狗尾草
エノコログサ
英語:Green bristlegrass グリーン ブリストレグラス
Unicode: [狗_0x72D7][尾_0x5C3E][草_0x8349]
イネ科の一年草。全世界の温帯に広く分布し、日本全土の荒れ地や畑、川原や砂地などに普通に生え、アワの原種とみなされています。
草丈20~70cm、茎に細い葉を互生し、夏から秋にかけて、茎頂に長さ4~10cmほどの緑色円柱状の花穂をつけます。その基部には数本の長い毛があり、穂全体がふさふさします。
穂が子犬の尻尾に似ていることから、「狗(え)の尾草 - エノコログサ」と名付けられたそうです。また、穂に猫がじゃれるので別名ネコジャラシとも呼ばれています。
一般的には食用としては認識されていませんが、アワ(粟)の原種であるので可食は可能です(味の保証はできませんが)。
アワやほかの穀物同様、種子の部分を脱穀して食用とします。粒のままでも製粉しても食べられます。飢饉の際にはカラスムギなどと一緒に食べられたようです。近種のオオエノコログサはアワに近いため、よく食用として用いられたと言われています。
育て方は、どこにでも生えてくる雑草なので、特別な世話をしなくても、種を蒔けば普通に育ちます。
夏から秋に熟した花穂をとっておき、乾燥させ茶色くなったものを適当に撒いておけば、翌年の春以降発芽して増えます。
駆除が大変なので、庭や畑に植えることはおすすめしません。どうしても育てたい場合は、鉢植えかプランターが良いでしょう。
文鳥やセキセイインコなどに与えるためや、猫に遊ばせるために育てている方はいらっしゃるようです。
日当たりの良い場所を好みます。耐暑性も耐寒性も強いので、戸外に置いておいて問題ありません。
用土は、選びません。園芸残土みたいなものでも、よろこんで育ちます。
水やりは、庭植えの場合は、与えなくても良いです。鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと与えます。
施肥は、与えなくても問題ありません。育ちが悪い場合は、液肥や緩効性肥料などを少量与えます。与えすぎるとわさわさ育つので、注意してください。
花言葉は「愛嬌」「遊び」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.