鬱金香 チューリップ 角字で花と植物の名前、漢字表記

鬱金香
チューリップ
英語:Tulip チューリップ
Unicode:[鬱_0x9B31][金_0x91D1][香_0x9999]
ユリ科チューリップ属の球根植物で、球根形態は有皮鱗茎。アナトリア、イランからパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯やキルギスが原産で、トルコのトプカプ宮殿やモスクのタイルに描かれています。
和名は鬱金香(うこんこう、うっこんこう)、花の香りがスパイスのウコンのような、埃臭いことに由来します。
古くから園芸種として栽培され、多様な園芸品種が存在します。
生産地ではオランダが非常に有名で、各国へ輸出されています。トルコからオランダにチューリップが伝わったのは16世紀頃で、日本のホームセンターや園芸品店で販売されている球根は、ほとんどがオランダからの輸入です。
日本へは江戸時代後期に伝来しましたが普及せず、大正時代に入って、ようやく新潟市秋葉区で本格的な球根栽培が始まりました。
国家や地方公共団体等を象徴する国花や県花として制定されていて、花の栽培や球根の生産、観光の主力として注力していることが多です。
外観は、花弁の先端が丸いもの・尖ったもの・フリル状のもの、咲き方は一重から八重で、一つの球根から複数の花がつくもの、すぼまった状態で開花するもの、花弁が外側へ反り返り全開して開花するものなど様々です。
花色も青以外の赤・黄・オレンジ・白・緑・紫などの単色や複数の色のものなど、数百品種のチューリップが存在します。
チューリップ相場
17世紀初頭にオランダで行われたチューリップ取引が商品取引の起源であるとされ、当初は、植物愛好家間の取引でしたが、やがて投機的な資金が流入し、珍しい品種のチューリップの球根が高値で取引されました。
チューリップ・マニア、チューリップ・バブルと呼び、常設現物市場や、先渡取引等、一般庶民を巻き込んで盛んに取引が行われましたが、1637年の球根価格の暴落により終焉しました。
球根の糖度が極めて高くでん粉に富むため、オランダでは食用としての栽培も盛んで、主に製菓材料として用いられます。
日本でもシロップ漬にした球根を使った和菓子やパイが富山県で販売されている他、花をサラダや菓子の添え物として生食することもあり、特にオランダでは花を食用に用いる料理が盛んとなっています。
ただし、食用に適するものは専用の品種で、一般の園芸品種は灰汁が強く、多くの品種で全草に心臓毒であるツリピンを含みます。また農薬などの問題もあるため、むやみに食べないようにしましょう。
いくつかの種類のチューリップは、抗炎症作用やコラーゲン産生増強作用が明らかにされ、化粧品の原料として応用されています。
育て方は、日当たりの良い場所を好みます。地植えの場合は、水はけの良い場所を選び、植えつけの2~3週間前に、1㎡当たり堆肥1kgと苦土石灰100gをよくすき込んでおきます。連作を嫌うので、毎年植える場所を変えると良いでしょう。
用土は、水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土を好みます。市販の草花用培土7:腐葉土2、牛ふん堆肥1の割合で配合すると良いでしょう。
水やりは、球根を植えつける際に水やりをしたあとは、地植えの場合は降雨にまかせます。鉢植えの場合は鉢土の表土が乾いたときにたっぷりと水やりします。次年も咲かせたい場合は、花後も葉が枯れるまでは、土が乾かないように水やりを続けます。
施肥は、用土にはあらかじめ緩効性化成肥料(三要素等量)を元肥として混ぜておきます。12月中旬くらいに緩効性化成肥料(三要素等量)を追肥します。なお、お礼肥は新しい球根が腐りやすくなるため施しません。
花言葉は「博愛」「思いやり」「理想の恋人」「名声」です。赤いは「愛の告白」。白は「失われた愛」。ピンクは「愛の芽生え」「誠実な愛」。黄色は「望みのない恋」「名声」。紫は「不滅の愛」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.