和蘭芥子 クレソン 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

和蘭芥子
クレソン
英語: Water cress ウォータークレス
Unicode: [和_0x548C][蘭_0x862D][芥_0x82A5][子_0x5B50]
アブラナ科の多年草。ヨーロッパから中央アジアの原産で、北アメリカ、南アメリカ、アジア(日本を含む)、オセアニアに移入分布しています。
水を好み、水中または湿地に生育します。各地の遊水池、小川、河原などきれいな水の流れる水辺に群生します。
水質はあまり気にせず、汚水の中でも生育できます。
日本には明治3~4年ごろに、料理の付け合わせにする西洋野菜として導入されて栽培が始まり、それが野生化して帰化植物となり、各地の勇水地や小川、河原、しばしば深山の水際などで群生しています。
流通しているもののほとんどは栽培物で、日本のクレソンの主産地は、山梨県、愛知県、大分県などです。
抽水植物もしくは沈水植物。繁殖力はきわめて旺盛で、水辺のところに節がある切った茎を置けば容易に発根するうえ、生長が速く、たやすく増殖します。
茎はやわらかく、横に這いながら高さ30~40cmくらいに成長します。
葉は奇数羽状複葉で、長楕円形の小さな小葉を3~9枚つけ、小葉には縁に鋸歯はなく、上部のものほど大きいです。葉色は黒っぽい緑色で、水面を覆うように茂り、寒い時期は葉が紫紅色になります。
花期は初夏で、茎の先に白い小花を穂状に咲かせ、花弁は十字状に4枚つきます。
花後に細長いさや状の果実を結び、中に種子が入ります。
食べ方
緑黄色野菜に分類され、爽やかな風味とほのかな苦味、ピリッとした辛味が特徴的です。
よく洗ってからそのままサラダにしたり、ビーフステーキ、ハンバーグ、ローストビーフなどの肉料理の付け合せ、汁の実、即席漬けになど用いられます。
また軽く茹でて、おひたし、和え物、煮浸し、油炒め、バター炒め、しゃぶしゃぶ、スープや味噌汁の具、煮物、酢の物、卵とじなどにも利用できます。つぼみや花のついた茎先は、生のまま天ぷらにできます。
β-カロテンを大量に含み、ビタミンC、鉄分、カルシウム、カリウム、葉酸などの栄養素も豊富に含むことから、血液の酸化や貧血予防に役立つ野菜といわれています。
育て方
栽培難易度は非常にやさしく、初心者でも簡単に育てることができます。
種まきは4~5月、または9月が最適です。種から育てるのが面倒な人は苗を購入するといいでしょう。
切って売られているものを水に浸しておくと根を伸ばし、栽培することができるほど丈夫です。気軽にキッチンで栽培できます。
水耕栽培に向いており、特に弱アルカリ性の水でよく生育します。
耐寒性は強く冷涼な気候を好みます。反面暑さに弱く、夏に水温が上がりすぎると弱ります。
冬は最低でも5℃~8℃以上の気温を保つことが大切です。
日当たり・置き場所
涼しい気候を好みます。日差しが強い夏は弱くなってしまいます。真夏は日陰で風通しの良い場所で育ててください。
用土
水はけが良い土を好みます。赤玉土6:腐葉土3:砂1の割合で配合します。
水耕栽培の場合は、赤玉土、ハイドロボール、砂などを単体で使います。
水やり
水やりは土の表面が乾いたら与えていきましょう。
水耕栽培の場合は、水が腐敗しないように、こまめに変えるか、循環器を使いましょう。
施肥
10日に1回は肥料を与えていきましょう。液体肥料で問題ありません。
真夏の暑さや冬の寒さで弱っている場合は肥料を与えてはいけません。逆に弱ってしまいます。
花言葉
「不屈の力」「安定」「着実」「忍耐力」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.