甘夏 あまなつ 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

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甘夏 あまなつ 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

甘夏

あまなつ

英語: Citrus natsudaidai シトラスナツダイダイ

Unicode: [甘_0x7518][夏_0x590F]

ミカン科ミカン属の柑橘類の一つで、日本の在来種の広葉常緑低木。暖地で果樹として栽培されています。

1935年(昭和10年)に大分県津久見市(当時は北海部郡津久見町)上青江の果樹園で、川野豊氏によって選抜・育成された品種です。ナツダイダイの枝変わり種で、甘夏橙、甘夏蜜柑、甘夏柑、略して甘夏などとも呼ばれます。

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1950年(昭和25年)に品種登録された後に1955年(昭和30年)ごろから増殖が進めましたが、1971年(昭和46年)のグレープフルーツ輸入自由化以降、生産量は減少傾向にあります。

直立性の広葉樹で常緑性。

葉は互生し、葉身は長さ9~11cm、幅4~7cmの披針状楕円形。葉柄は1~1.5cm。葉先は鈍く尖りやや凹み、基部は広い楔形。葉縁は低い波状のきょ歯があり、主脈は両面に隆起し、側脈は裏面のみ隆起します。

葉は革質でやや厚くつやがあり、表面は濃緑色で無数の油点があり、裏面は黄味を帯びた淡緑色で油点は濃い緑色の点として見え、両面とも無毛です。

5月~6月頃に開花します。真っ白く美しい花で、良い香りがあります。

実は晩秋には黄色く色づきますが、酸が強すぎるため食べられません。そのため、冬まで待って収穫し貯蔵をして酸を抜くか、春先から初夏まで木で成らせ、熟成してから収穫します。

食べ方

果実はナツダイダイに比べて減酸が早いため酸味が少なく、糖度は高いです。生食や加工品、ポン酢に用いられるほか、サラダの材料にもなります。

果皮は厚く、中のじょうのうも厚めなので。それぞれむいてから食べる必要があります。果皮には、オーラプテンも多く含まれ、皮ごとマーマレードやジャムにしても美味しく食べられます。

さっぱりした甘さと、独特の苦みは、爽やかな初夏の果物として根強い人気があります。

ビタミンCを豊富に含んでおり、シネフィリンとともに風邪予防にも大きな効果があるそうです。その他、クエン酸やビタミンB1もたっぷり摂れるので、夏バテに効果があります。

体内の酸性物質を減少させる効果や、疲労回復と血をきれいにする働きがあります。ペクチンが多く含まれていて、整腸作用があり、便秘やお腹を壊しているときに効果があります。

育て方

栽培適地は、平均気温が16℃以上で冬の最低気温が-5℃以下にならない地域です。寒冷地では枯れてしまうこともあります。

苗木の植え付け時期は3月下旬から4月上旬。

剪定時期は3月。枝は年3回、春・夏・秋に伸びます。花芽は前年の春に伸びた枝によく付き、前年、実がついた枝には花芽はつかないので、剪定の際は、注意してください。

実がなるまで4~5年かかります。自家結実性があり、1本でも結実するため、受粉樹は不要です。

日当たり・置き場所

南向きで冬の風が強く当たらない場所で日当たりが良い場所に植えましょう。日当たりが良いとおいしい果実ができます。
鉢植えの場合は、半日以上、日のあたる所に置くようにしましょう。風あたりの強い所に置かないように注意も必要です。

用土

水はけと保水性の良い土壌を好みます。有機質を含んだ栄養のある土を用いましょう。

地植えの場合は、植え付ける際に掘り起こした土に腐葉土や堆肥を混ぜ合わせ、株周りを敷き藁やバークチップ等で覆うマルチングを施します。

鉢植えの場合は、赤玉土小粒6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜ合わせた用土が適しています。また、果樹用培養土を使うことも可能です。

水やり

植えた時は水たまりになる位しっかり水を与えます。その後1週間位、雨が降らない時は水を与える位で十分です。根付いた後は、降雨のみでもかまいませんが、夏場や、雨も降らない期間が長くなる場合は、水を与える必要があります。

鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら水を与えます。特に開花後は水切れを起こすと落花の原因になりますので十分注意が必要です。「水、肥料の与えすぎで枯らす」ということが多いので、与え過ぎに注意しましょう。

施肥

最初から肥料をたくさん与え過ぎないようにして下さい。植えた年は、やや少なめに与えます。

追肥は毎年、寒肥として2月に油かすなどの有機質肥料を、6月と10月下旬から11月上旬に速効性の化成肥料を施します。

花言葉

花は「純潔」「清純」「花嫁の喜び」など
果実は「美しさ」「優しさ」など。
木は「気前の良さ」など。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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