浅葱 あさつき 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
浅葱
あさつき
英語: Chives チャイブス
Unicode: [浅_0x6D45][葱_0x8471]
ヒガンバナ科ネギ属の球根性多年草。中国原産で、日本やシベリアなど北半球の温帯から寒帯にかけて広く分布し、日本では北海道、本州、四国に分布します。
日当たりの良い山裾、海岸近く、土手、山野の草原、道端に群生し、平地から山地まで、人家のあるところに自生する性質を持っています。
名前は、ネギ(葱)に対して色が薄い(浅い)ことから、「浅つ葱(き)」に由来します。
ネギよりも色が薄く、ラッキョウのような鱗茎を持ち、食用とされるネギ類の中では最も細い葉を持ちます。別名はイトネギ、センブキ、センボンネギ、センボンワケギ、ヒメエゾネギ。
畑でも栽培が行われており、日本での産地は、千葉県・埼玉県・山形県などです。
日本では古くから栄養価の高い強壮食品として利用されており、平安時代にはすでに食されていたと見られています。一か所に群生するため、野生の菜としては採取しやすいという特徴があります。
早春に細いネギのような葉を出して、草丈は約30cmになり、根元に近い基部でよく枝分かれします。
花期は初夏から夏(6~7月)で、花茎を伸ばした先に、淡紅紫色の小さな花を半球状に集めて咲かせます。
地下にラッキョウ型の鱗茎があります。地下の鱗茎は1~3個でき、狭卵形で、長さ15~25mmになり、紅紫色の外皮に包まれています。
食べ方
野菜としては冬から春が旬です。
たんぱく質、ビタミン類が多く含まれており、特に若葉にはカロテンが豊富で、栄養価が高いと評されています。
一般的なねぎと同じように、葉を刻んで薬味として食べます。小口切りにして冷奴やそうめんにのせて食べます。
熱湯で軽く茹でて冷水にさらしてから酢味噌を和えたり、天ぷらにしても楽しめます。
白い根っこの部分も、そのまま酢味噌に付ける食べたり、豚肉などと一緒に炒めて食べるとおいしいです。
球根を食べる場合は。蕎麦の薬味としてめんつゆに浸して食べたり、そのまま酢味噌に付けて食べます。
シャキシャキとした食感で、ピリッとした辛さが楽しめます。
球根は酢漬けや醤油漬けにすることもでき、ピクルス用の調味酢やらっきょう漬け用の調味液などに漬けておくだけで、美味しい酢漬けが作れます。
酢や醤油で漬ければ日持ちもするため、常備菜としても便利です。
育て方
種蒔き及び、球根(鱗茎)の植え付けで育てます。野草ですが、栽培品種もあり、種のほか苗も購入して栽培することができます。
種蒔きは春蒔き(4~5月)と秋蒔き(9~10月)で、球根の植え付けは晩夏から初秋(8月中旬~9月中旬)が適期です。
夏場は病害虫に注意してください。
連作障害が出やすいので、1~2年は間隔をあけましょう。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。
用土
排水性がよい砂質土壌を好みますが、元々どこにでも生える野草なので、厳密に調整する必要はありません。
赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1割、それに石灰用土10ℓ当たり10g~20gと化学肥料10ℓ当たり10g~20gを混ぜ込んだものを使いましょう。
プランターなどで育てる場合は、市販の野菜の土を利用すると簡単です。
水やり
アサツキは根を浅く広く張るため、乾燥と過湿に弱いので水の管理はしっかりとする必要があります。
種球の植え付けが完了した後はたっぷりと水を与えます。
その後は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるます。回数よりも一回に与える量を多めにしましょう。
乾燥を嫌う一面を持ちながら、多湿を嫌うという性質も併せ持つので、プランター下部から余分な水が流れるように水はけを良くしておくことが大切です。
施肥
背丈が5cm~7cm程になった時に追肥を行います。有機肥料または化学肥料10g程度を全体的に撒き軽く土と混ぜ合わせるようにしましょう。
水やりと同時に液肥を1週間おきに与えても良いでしょう。
葉の収穫の度にしっかりと追肥を行ってやることで、株がうまく回復して後の収穫量が増えます。
花言葉
「幸を祈る」「祈り」「柔軟」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.