黒鯛 烏頬魚　クロダイ　角字で魚の名前、漢字表記、魚編（さかなへん）の漢字

 

黒鯛 烏頬魚

クロダイ

英語：Black porgy　ブラックヘッドポージー　Blackhead seabream　ブラックヘッドシーブレアム

Unicode：
［黒_0x9ED2］［鯛_0x9BDB］
［烏_0x70CF］［頬_0x982C］［魚_0x9B5A］

タイ科の大型海水魚で、北海道～九州南岸、瀬戸内海などの浅場や、汽水域、沿岸の岩礁、防波堤、内湾の河口域などに多く位しています。
海外では、台湾、中国、東南アジアなどの東アジア沿岸域に広く分布します。

体型はマダイによく似ていて、全体に銀黒色。背びれと腹びれが発達していて、若い個体は横縞が目立ちます。
全長は最大70cmを超える事がありますが、一般的には30cm前後のものが良く捕獲されます。

産卵期は春から夏。性転換する魚として有名です。産卵後小さな時期は総てがオスで、15～25cmくらいには両性、２～３年まではオス、４年目からは卵巣が発達してメスになりますが、オスのまま産卵活動をする場合もあります。

雑食性で、エビやカニから海藻、与えればスイカや果物など何でも食べます。

タイ科の大型魚としては珍しく、水深50mより浅い沿岸域に生息し、河口や汽水域にも進入します。
また、河川の淡水域まで遡上することもあるため、「川鯛」とも呼ばれる事もあります。

環境への適応力が高く、岩礁から砂泥底まで見られ、汚染にも比較的強いため、東京湾や大阪湾など、工業地帯の港湾にも多く生息します。

50cmを超える大型魚で引きも強く、防波堤や磯などでも釣れるため、その手軽さから、釣りの対象として根強い人気があります。

雑食性なので、ゴカイや甲殻類、海藻類、小魚、貝、カイコの蛹、トウモロコシの粒やスイカ、ミカン等に至るまで、様々なものが餌として使われます。特殊な餌は他の魚を寄せ付けないため、エサ盗りに悩まされないというメリットもあります。

成長によって呼び名が変わる出世魚でもあります。
関東 – チンチン – カイズ – クロダイ
関西 – ババタレ – チヌ – オオスケ

身は歯ごたえがある白身で、旬を迎えた夏頃のものは美味とされますが、やや磯臭いと敬遠する人もいます。
東日本よりも西日本で、食用魚として重要とされています。

主な料理法は、刺身、皮霜造り、煮つけ、潮汁、みそ汁、鍋、ブイヤベース塩焼き、みそ漬け、ソテー、バター焼き、ポワレ、炊き込みご飯、ムニエルやアクアパッツアなどです。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.