黒死病 ペスト/こくしびょう 角字で新型コロナウイルス感染症関連用語、漢字表記
黒死病
ペスト/こくしびょう
Plague
Unicode: [黒_0x9ED2][死_0x6B7B][病_0x75C5]
ネズミが媒介するペスト菌(Yersinia pestis)の感染が原因で起こる感染症のこと。ドイツ語で「Pest」、英語で「plague」。感染者の皮膚が内出血によって紫黒色になることから「黒死病」と呼ばれます。14世紀後半から15世紀前半にヨーロッパで流行し、致命率は30%から60%、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されています。
三度目の世界的流行があった1894年に、日本の北里柴三郎とフランスのアレクサンドル・イェルサンという2人の細菌学者が同時期にペスト菌を発見しました。
ペスト菌はネズミなどの齧歯類を宿主とし、蚤などを媒介して、人間に感染します。したがって不衛生な環境では爆発的に感染が広がります。潜伏期間は2~4日、発症すると高熱を発し、リンパ節が腫れて痛む、敗血症を起こす、気管支炎、肺炎を起こすなどの症状があり、いずれも最悪は死に至ります(死亡率30%)。
治療薬として有用な薬剤や抗生物質はありますが、有効なワクチンは存在しません。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.