鳶尾 イチハツ 角字で花と植物の名前、漢字表記

スポンサーリンク
鳶尾 イチハツ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

鳶尾

イチハツ

英語:Iris tectorum Roof Iris アイリス テクトラム ルーフアイリス

Unicode: [鳶_0x9CF6][尾_0x5C3E]

アヤメ科アヤメ属の多年草で、中国中部から北ミャンマーにかけての地域が原産。古く室町時代に渡来し、観賞用として栽培されてきました。別名「トビオクサ(鳶尾草)」。

スポンサーリンク

アイリスはフランス共和国の国花です(※諸説あり)。

百合(ゆり)、アイリスはフランス王家の紋章でもあります。
フランス王家の紋章「フルール・ド・リス(fleur de lys)」は、白百合ともアヤメの花とも言われる花を様式化した意匠で、政治的、王権的、芸術的、表象的、象徴的な意味を持ちます。現代においてもフランスに関わる政治的・表象的・象徴的意味合いが強いです。

昔は、火災や大風を防ぐという迷信があり、農家の茅葺屋根の棟の上に植える風習がありました。英名が「屋根のアイリス(ルーフアイリス:roof iris)」なのはそのためです。

アヤメの仲間の中で一番早く花を咲かせることから「イチハツ(一初)」の名がついたと言われます。

根は民間薬で「鳶尾根(えんびこん)」といい、吐剤や下痢に効果があるとされています。

耐寒性、耐暑性共に優れており、育てやすく、放任でもよく繁殖するほど丈夫な植物であるため、栽培環境より逸出し野生化しているものもあり、帰化植物となっています。

草丈30~50㎝程度に成長します。

地下に黄色の根茎があります。多年生の植物で、冬に地上部を枯らし、春に再び芽吹きます。

根際から生える葉は艶のない剣状で、やや枝垂れます。淡い緑色をしており、葉脈が隆起したスジが目立ちます。長さ15~50㎝、幅1.5~3.5㎝で、同じアヤメ科のシャガに似ており、アヤメに比べると葉の横幅が広くて短いです。

開花時期は4月~5月で、高さ30-50cmの花茎が立ち、分枝して2-3の花を咲かせます。花は径10cmほどになり、花色は、青、紫、白、藤紫色です。外花被片は倒卵形で先が丸く、内花被片は小型でともに平開します。

アヤメ、カキツバタ、花菖蒲と花はよく似ていますが、本種が典型的なアイリスとは違って見えるのは、外側と内側の花弁が広がっていて花型が平らになっているためです。

外花被片に濃紫色の斑点が散らばり、基部から中央にかけて白色のとさか状の突起があります。

育て方は、日当たりがよく、西日を防げるやや湿った場所を好みます。夏場のような強い日差しをうけると、乾燥しすぎてしまうので、半日陰で管理しましょう。

耐寒性が高いので、屋外で放置しても越冬できます。

水はけの良い用土を好みます。地植えの場合は、腐葉土を漉き込んで植えます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培土や、赤玉土小粒7:腐葉土3の配合土を使用しましょう。

水やりは、地植えの場合は、よほど乾燥が続かない限りは必要ありません。基本的には自然雨で充分です。
鉢植えの場合は、表土が乾いているようであれば、たっぷりと水をあたえましょう。11~2月頃の休眠期には、鉢内が乾ききらない程度の水やりをします。

施肥は、鉢植え場合は、3月と9月に、緩効性化成肥料を株元に施しましょう。液肥でも問題ありません。
地植えの場合は、基本的に肥料は不要ですが、肥料を与えるとより花つきが良くなります。鉢植えと同様で良いです。

花言葉は「使者」「知恵」「付き合い上手」「火の用心」「火炎」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

スポンサーリンク