鱮 タナゴ 角字で魚の名前、漢字表記、魚編(さかなへん)の漢字
鱮
タナゴ
英語:Bitterling ビターリング
Unicode: [鱮_0x9C6E]
コイ目タナゴ属の淡水魚で、日本固有種です。「タナゴ」の名前は、タナゴ亜科魚類の総称としても用いられますが、単に「タナゴ」と呼ばれる場合は、基本的に「マタナゴ」を指します。
関東地方以北の太平洋側だけに分布し、南限は神奈川県鶴見川水系、北限は青森県鷹架沼とされ、生息地はこの間に散在する形になっています。
湖、池沼、川の下流域、農業水路などの、水流がないか、緩やかで水草が繁茂する所で暮らしています。
食性は雑食で、小型の水生昆虫や甲殻類、藻類等を食べます。
体長6~10cm。前後に細長く、体色は銀色で、肩部には不鮮明な青緑色の斑紋、体側面に緑色の縦帯、背ビレに2対の白い斑紋が入り、口角に1対の口髭があります。
繁殖期は3~6月。カラスガイやドブガイといった大型の淡水性二枚貝に卵を産みつけるという特殊な繁殖方法を行います。特に二枚貝を害したり、栄養分を吸収することは無く、仔魚は母貝内で自身の卵黄を吸収して成長します。母貝から稚魚が出るまでには1ヶ月ほどかかります。
環境の悪化や河川改修、開発により、母貝が激減し、また、ブラックバス・ブルーギルによる食害やタイリクバラタナゴとの競合といった外来魚の圧迫を受けており、各地で個体数が激減しており、絶滅が危惧される状況となっています。
東京都、神奈川県ではすでに絶滅したとされ、現在のまとまった生息地は霞ヶ浦水系と栃木県内の一部水域のみとなってしまいました。
比較的温和な性質で他種との混泳も可能で、希少性も高いことから、観賞魚として商業流通するため、業者による乱獲も懸念されています。
これらの状況を反映し、近い将来に野生絶滅の危険性が高い絶滅危惧IB類に登録されました。
昔は身近に多くいたため、食用として利用されたこともあり。唐揚げや雀焼き、佃煮などで食べられていました。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.