鰰 鱩 燭魚 ハタハタ 角字で魚の名前、漢字表記、魚編(さかなへん)の漢字
鰰 鱩 燭魚
ハタハタ
英語:Sailfin sandfish セイルフィンサンドフィッシュ
Unicode:
[鰰_0x9C30]
[鱩_0x9C69]
[燭_0x71ED][魚_0x9B5A]
スズキ目に属する海水魚で、別名カミナリウオ、シロハタ。生息域は北西太平洋で、特に日本海、オホーツク海、千島列島、カムチャッカ半島、朝鮮半島などです。
水深0~550m位までの、泥や砂の海底に生息する深海魚で、浮き袋は持たず、昼間は泥や砂に埋まって目や背ビレだけを出して隠れ、夜に行動します。
食性は肉食で、端脚類、橈脚類、オキアミ、アミ、イカ、魚を捕食しています。
体長20cm程に成長します。体高が高く、側編(左右に平べったい)でうろこがありません。小さな歯が並ぶ大きな口が上向きに斜めに付きます。背中が黄色っぽく、不定形の褐色の文様が散らばります。
エラ蓋に5本の鋭い突起があり、背ビレは前部と後部が完全に分かれ、かなり離れています。尾ビレ、胸ビレが大きく、特に胸ビレは非常に発達しています。
産卵は11月~12月。2~10mの浅い岩場の藻場へ移動して産卵します。オスは1歳から、メスは2歳から繁殖活動が行え、数年間にわたり繁殖を繰り返します。寿命は5年程。
主に日本海側で食用にされ、秋田県の県魚となっており、民謡にも歌われています。
食べ方は塩焼き、干物、味醂干し、田楽、ハタハタ汁、甘露煮、飯寿司(なれずし)などで、煮魚や、塩蔵、味噌漬けなどにも加工されます。
ハタハタを塩漬けにして発酵させ、その液を漉したものは「しょっつる」と呼ばれる魚醤となります。これを用いてハタハタ、野菜、豆腐などを煮て「しょっつる鍋」を作ります。
ハタハタの卵を塩漬けや味噌漬けにして保存した場合、卵の皮がゴムのように硬くなり、噛むと「ブリッブリッ」という音がします。これが由縁で「ブリコ」と呼ばれます。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.