鮒 フナ 角字で魚の名前、漢字表記、魚編(さかなへん)の漢字

スポンサーリンク
鮒 フナ 魚編(さかなへん)の漢字や、魚、海の生物、水の生物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する生物についても簡単に解説しています。

フナ

英語:Crucian carp クルシャンカープ

Unicode: [鮒_0x9B92]

コイ目コイ科コイ亜科フナ属に分類される淡水魚の総称で、日本を含むユーラシア大陸に広く分布しています。

スポンサーリンク

河川、湖沼、ため池、田んぼ、用水路など、水の流れのゆるい場所で暮らしています。水質環境の悪化にも強い魚です。

体長は10~30cm程度(ゲンゴロウブナやヨーロッパブナは40cmを超える)、コイに比べて頭が大きく、体高も高く、側扁(平べったい)し、コイ科の魚に良くあるヒゲがありません。

背ビレは1つで、柔らかくしなやかです。背中側の体色は光沢のある黒色か褐色で、腹側は白いです。

産卵期は4月~6月で、浅瀬の水辺に集まって、水草などに直径1.5mm程度の付着性の卵を産みつけます。

食性は雑食性で、水草、貝類、昆虫類、甲殻類、ミミズなど、さまざまなものを食べます。与えればパンなども喜んで食べます。ゲンゴロウブナと、その品種改良種であるヘラブナは植物プランクトンを食べます。

主な種類

ギンブナ
全長30cmほど。日本から朝鮮半島、中国にかけて分布します。
ほぼ全てがメスであり、無性生殖の一種である雌性発生で、クローン増殖することが知られています。
コイやドジョウなど、他の魚の精子の刺激によって、多数の染色体を持つ卵を産み、多数の染色体を持つ雌として孵化します。孵化したメスはクローン体で、精子の遺伝子は引き継ぎません。

キンブナ
日本の関東地方・東北地方に分布し、全長は15cm程度。日本のフナの中では最も小型。体が黄色っぽく、ギンブナよりも体高が低い。準絶滅危惧(NT)

ゲンゴロウブナ
琵琶湖固有種で、全長40cm程度。体高が高くて円盤型の体型をしています。ゲンゴロウブナを品種改良したものがヘラブナで、釣りの対象として人気があり、日本各地に放流されました。琵琶湖固有種は絶滅危惧IB類 (EN)。

ニゴロブナ
琵琶湖固有種で、全長30cm程度。頭が大きく、下あごが角ばっています。滋賀県の郷土料理である鮒寿司に使われます。絶滅危惧IB類 (EN)

ヨーロッパブナ
ヨーロッパから中国北部まで分布し、日本には分布しません。全長60cm体重3kgに達する大型のフナ。ヨーロッパでは「Crucian carp クルシャンカープ」と呼ばれます。

「マブナ」という呼び方がありますが、これはゲンゴロウブナと区別して他のフナを呼ぶ名前となっています。

色素変異を起こして、体色が赤くなったものを「ヒブナ」と呼びます。「ヒブナ」をさらに品種改良したものがキンギョです。

フナは淡水魚のなかでも美味で、各地でまとまって捕れるので、日本だけではなく、アジア各地の内陸では重要な食用魚とされてきました(中国では今でも良く食べられています)。
身近な沼やため池、田んぼ、用水路など水質の悪いところでも暮らせるため、養殖も盛んに行われていました。
旬は冬から春。寒ブナと呼ばれ、珍重されました。

古代より米や塩で漬けて発酵させた「なれずし」があり、朝廷などにも献上されていました。
滋賀県の「鮒寿司」や愛知県、岐阜県、三重県の「鮒味噌」、岡山県の「鮒飯」、佐賀県の「鮒の昆布巻き」などの伝統的なフナ料理が知られています。

主な料理法は、塩焼き、煮付け、天ぷら、甘露煮、刺身、洗いのほか、小さいフナを複数一本の竹串で刺し連ねて、タレをつけて焼く「すずめ焼き」などもあります。

身近な淡水域に住んでいる魚なため、年齢問わず、魚とりや釣りの対象となっています。
ウキを利用した釣り方が一般的で、うまくウキの動きに合わせて釣り竿を上げる必要があるため、基礎的な釣りでありながら奥が深く「釣りはフナに始まりフナに終わる」言われるほどです。
餌はミミズ、赤虫、練り餌などです。

ヘラブナ(ゲンゴロウブナ)は、引きが強いため、スポーツフィッシングとして人気が高いです。日本での釣りは釣った魚を食べるのが一般的ですが、ヘラブナ釣りはリリースされることが多いです。
タックルも専用のものを使います。特にウキは、アタリが非常に繊細で読みにくいため、様々な種類を用意して水深や魚の活性で使い分けます。
餌は、食性が植物性プランクトンのため、うどん、サツマイモの裏ごし、イモ羊羹、マッシュポテト、市販の専用餌などを釣り人各自が研究して使用しています。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

スポンサーリンク