飛魚 トビウオ 角字で魚の名前、漢字表記、魚編(さかなへん)の漢字
飛魚
トビウオ
英語:Flying fish フライングフィッシュ
Unicode: [飛_0x98DB][魚_0x9B5A]
ダツ目トビウオ科に属する海水魚の総称で、太平洋、インド洋、大西洋の亜熱帯から温帯の海に、50種ほど生息しています。日本近海でも30種ほどが生息しています。
体長35cm前後まで成長し、細長い紡錘形。体色は背は藍色、腹は白色で、青魚の一種となります。胸ビレが非常に発達して著しく大きく、尾ビレは上端と下端が長く伸びたV字状になっています。
「トビウオ」の名前の由来は、危険を察知すると、水上に飛び出し、胸ビレを翼のように広げて滑空することから。腹ビレも大きい種もおり、この場合には翼が4枚あるように見ます。
滑空時に広げる胸ビレが、グライダーの翼のような役割をし、下端が長い尾ビレが、水面滑走時に水中へ推進力を効率よく伝えられるようになっています。
滑空時は100m程度は軽く飛ぶことができ、水面滑走時の速度は35km/h、空中滑空時の速度は50~70km/h、高度は3~5mにまで達します。
滑空中に海中に入る必要が生じた時は、急ブレーキをかけることもでき、また、空中で方向転換も可能です。
陸地に近い沿岸部に多く暮らしています。海の表層近くを泳ぎ、動物プランクトンなどを食べています。
日本では食用魚として漁業の対象となり、九州や日本海側ではアゴの別名で呼ばれています。また、島根県では「県の魚」に指定されています。
旬は初夏から夏で、小骨が多いですが、脂肪分が少なく淡白な味です。
主な料理法は、たたき、なめろう、刺身、酢じめ、魚醬焼き、干物、塩焼き、フライ、唐揚げ、煮つけ、潮汁、みそ汁などで、刺身はワサビよりもカラシを付けて食べると美味しいとされています。
鮮魚としてよりも、練り物や出汁(アゴだし)の材料として利用されることが多いです。
アゴを原料とした「あごちくわ」が、鳥取県・兵庫県の特産品です。また、島根県には、「アゴ野焼」と呼ばれる焼き抜きかまぼこの特産品があります。
素干しした「アゴ干し」や、それを破砕した「トビ節」、火であぶって焦がした「焼きアゴ」が、味噌汁やラーメンのスープ、料理のダシをとるために使われ、独特の風味が人気を呼び、全国的にも普及してきています。
新島や八丈島ではくさやに加工されます。
卵はトビッコと呼ばれ、珍味や寿司ネタになります。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.