雪柳 ユキヤナギ 角字で花と植物の名前、漢字表記
雪柳
ユキヤナギ
英語:Thunberg’s meadowsweet トゥーンベリメドゥスイート
Unicode: [雪_0x96EA][柳_0x67F3]
バラ科シモツケ属の落葉低木で、別名コゴメバナ、コゴメヤナギなど。小さな花弁が地面に散り敷く様が、砕けたお米を撒いたように見えることから、「小米花(コゴメバナ)」「小米柳(コゴメヤナギ)」と呼ばれています。
原産地は中国とされていますが、日本原産であるとも考えられています。
低木ですが、良く生育すると2m近くに成長します。横幅も2m近くなります。
垂れた長い枝を持ち、葉は小さくて細かいです。枝ぶりはヤナギに似ているため、名前にヤナギと付いていますが、ヤナギはヤナギ科ヤナギ属で種類が違います。
開花時期は4月頃で、垂れた枝先の長い穂に、白やピンクの小さな花を沢山つけます。花が満開になっていると、雪が積もったような感じに見えるため、「ユキヤナギ」と名付けられました。
たくさんの花を咲かせて、まるで雪が降り積もったかのような美しい姿が、ひときわ目を引くことで、観賞用に花壇や公園によく植えられています。
花もちもよく、枝を切って花瓶に活けても1週間ほど楽しむことができるため、切り花や生け花としても人気があります。
日本の気候に適して寒さにも暑さにも強く、病害虫の心配も少ないため、初心者にも育てやすい植物の一つです。
育て方は、日当たり、風通しの良い場所を好みます。戸外での越冬も特に問題ありません。寒冷地では防寒対策をすると安心です。
大きく成長するため、鉢植えよりも地植えでの栽培に向いています。横幅も大きくなるため、植える場所を選びましょう。
土質もあまり選びません。痩せた土でも良く育ちますが、水はけが良く肥沃な有機質の土が大好きなので、腐葉土や堆肥を漉き込むと良いでしょう。常に湿っている状態だと病気になりやすいので注意してください。鉢植えの場合は、雑木用盆栽用土などがおすすめです。
庭植えの場合、根付いた後は基本的に水やりの必要はありません。植え付け直後は乾燥しやすいため、しっかりと水やりをしましょう。夏に極端な乾燥が続く時は、様子を見ながら与えます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで十分に水やりをします。
施肥は、肥沃を好み、肥料を与えるとより美しい花を楽しむことができます。
1~2月頃に寒肥として、有機質肥料や緩効性化成肥料を与えます。
開花後には、お礼肥を与えましょう。また、秋にも追肥をすることで、花付きが良くなります。お礼肥や追肥は、緩効性のものを株元に置きます。
花言葉は「愛らしさ」「気まま」「殊勝」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.