雄宝香 オタカラコウ 角字で花と植物の名前、漢字表記
雄宝香
オタカラコウ
英語:Ligularia fischeri リグラリア フィシュラリー
Unicode: [雄_0x96C4][宝_0x5B9D][香_0x9999]
キク科メタカラコウ属の多年草で、ヒマラヤから東アジアにかけて分布します。
日本では、本州(福島県以西)、四国、九州に分布し、山地から亜高山帯にかけて、湿った草地や、湿原に自生します。
葉はフキに、葉や花はツワブキに良く似ています。宝香とは防虫剤や香料にする竜脳香のことで、匂いが似ているため、また良く似た仲間のメタカラコウ(雌宝香)との対比で「雄」と名付けられています。
花茎の高さは1~2m程度。根出葉はフキに似て長い葉柄があり、心円形で径40~60cm、葉の縁は鋸歯状になります。茎につく葉の葉柄は茎を抱きます。
花期は7~10月で、茎の上部に黄色い頭花を総状に付けます。総状花序の下から上へ開花していきます。
全体がメタカラコウに似ていますが、メタカラコウの花が3個程度であるのに対し、オタカラコウは8個程度で、また全体的に大ぶりです。メタカラコウの根出葉の基部はほこ形ですが、オタカラコウは尖りません。
花はたくさん咲くので目立ちます。蜜がたくさん出るので、昆虫が採蜜に良く訪れます。
食用のフキに似ているので、山菜採りで間違って採られることもあります。毒性は無く、食べられないことはなく、若い葉は食用になるとのことですが、好んでは食されません。
育て方は、風通しの良い日なたで管理し、日射しの強い夏場は半日陰で育てます。
用土は、赤玉土や鹿沼土を混合し、水はけを良くします。
水やりは、山中の湿潤な場所に生息していますので、乾燥しないように注意します。
表土が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
施肥は、緩効性肥料を置き肥して、秋に下葉が黄色くなってきたら液肥を少量与えます。
花言葉は「陽気」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.