隠元豆 インゲンマメ 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
隠元豆
インゲンマメ
英語: kidney bean キドニービーン
Unicode: [隠_0x96A0][元_0x5143][豆_0x8C46]
マメ科インゲンマメ属の一年草で、メキシコ南部から中央アメリカにかけてが原産です。
日本へは、17世紀に隠元禅師(いんげんぜんし)が伝えたものといわれており、名前の由来となっています。
つるの有無から、つるあり種(つる性種)とつるなし種(わい性種)に分けられます。つるなし種は種まきから収穫までの期間と収穫できる期間共に短く、反対に、つるあり種はいずれも長くなります。また、両種の雑種で半つる性などの品種が育成されています。サヤの非常に長い品種もあります。
日本のインゲン品種は、実が大きくなる前の緑色サヤを食用にするサヤインゲンが主ですが、乾燥した完熟種子を煮豆などに利用する、子実用品種もあります。
食べ方
緑色の若いマメを食べる「さやいんげん(軟莢種)」と、完熟したマメを利用する硬莢種とがあります。
さらに蔓性の「つるあり種」と、矮性で蔓が伸びない「つるなし種」にも区分され、また、莢の形状も「丸さや」から「平さや」までと多様です。品種としては数百種もあります。
さやいんげん(軟莢種)は、たっぷりの熱湯でさっと下ゆでした後、スープの具、天ぷら、ゴマあえ、バター炒め、サラダ、煮物などに使え、和風、洋風、中華、どんな料理にも相性が抜群です。緑色が美しく、料理の彩りとしても重宝な野菜です。
インゲン豆(硬莢種)は、水に浸した後ゆでて、煮豆や甘納豆、きんとんなどにします。
カロテン、食物繊維、ビタミンC、ビタミンB群、カルシウムなどを豊富に含みます。
育て方
生育期間が短く、極早生種ならわずか50日で収穫できます。関西地方では、一年に3回も種まきできることから「さんどまめ(三度豆)」と呼ばれます。ふつうは春にまき、夏に収穫する作型です。
温和な気候を好み、寒暑ともに苦手です。10℃以下では成長が止まり、軽い霜でも枯死します。
つるありインゲンは、つるが3m近くまで高く伸びていくため、長い支柱が必要です。
つるなしインゲンは背丈が50~60cm程度にしかならず、つるも伸びていかないので、短い支柱&小スペースで育てられます。
連作を嫌うので、3年程度の輪作にします。湿害に弱いので、畑の水はけ対策をしっかりしておきましょう。
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
土性は軽い砂土から埴土まで選びませんが、水はけの良い土を好みます。
酸性土壌にやや弱いので、強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから植えます。
植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、畝の全面に1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と150gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。
プランターの場合は、元肥入りの野菜用培養土がお勧めです。
水やり
種まき後に土が湿りすぎていると腐りやすいので、水やりはあっさりとします。
基本は降雨のみでかまいませんが、日照りでしおれたりした場合は、たっぷりと与えてください。
プランターの場合は、表土が乾いたら、底から水が出るくらい、たっぷりと与えます。
花が咲いてさやができるときに、水が足りないと実がつかないので、こまめな水やりが大切です。
施肥
マメ科の根には、空気中のチッ素を取り込み養分に変える根粒菌が共生しているので、肥料、とくに窒素分は少なめに施肥します。肥料が多いといわゆる「つるぼけ」を起こし、収穫量が減ってしまいます。
花が咲き始めたら追肥を行います。リン酸やカリウムを中心に、生育の様子を見ながら2週間に1回を目安に追肥します。
プランターの場合は、つるなしインゲンの場合追肥は不要ですが、つるありインゲンの場合は追肥用として油かすや緩効性有機肥料を与えます。
花言葉
「豊かさ」「喜びの訪れ」「必ず来る幸福」「喜びを運ぶ」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.