銀杏 ぎんなん 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
銀杏
ぎんなん
英語: Ginko nuts ギンコナッツ
Unicode: [銀_0x9280][杏_0x674F]
裸子植物で落葉性の高木、イチョウの種子で、「銀杏」の唐音である「ギンアン」が転訛し、ギンナンと呼ばれるようになったものと考えられています。
直径2cmほどの球形で、10~11月に黄色に熟し、外種皮は悪臭を放ちますが、これを除いた種子は食べることができます。
イチョウは、中国原産の裸子植物で、落葉性の高木です。ギンキョウ、ギンナン、ギンナンノキとも呼ばれます。
約2億年前の中生代ジェラ紀に栄えた古い種族ですが、仲間の多くは氷河期に絶滅し、現在イチョウ科の木はこれのみで「生きた化石植物」と呼ばれています。
葉が燃えにくく、幹や枝にも耐火性があるため、「火伏の木」と呼ばれ、火災防止のために公園、学校、寺院や神社の境内に多く植えられました。
秋には葉が美しい黄色に染まるので、観賞用に街路樹や公園に植えられることも多いです。食用、漢方、建材用としても栽培されます。
葉のエキスにはフラボノイド配糖体やテルベンラクトンが含まれ、血液の循環を改善する効果や記憶力を維持する効果があるとして健康食品に利用されています。
雌雄異株で、ギンナンが実るのは雌木のみです。幹は直立し、高さ30~45m程に成長します。樹皮は灰色~灰褐色で、縦に粗く裂けます。老樹では、「乳」と呼ばれる一種の気根がしばしばみられます。
葉は長枝ではらせん状に互生し、葉身の長さ4~8cm、幅4~7cmの扇形で、葉柄は4~6cm。葉縁は不揃いな波状のきょ歯があり、中央部が凹状に切れ込み、薄い革質で、表裏両面とも明るい緑色で無毛。秋には黄色く色づきます。
花期は4~5月。雄花は淡黄緑色で長さ約2cmの円柱形で多数の雄しべがあります。雌花は緑色で、長さ2~3cmの花柄の先に2個の胚珠をつけます。
食べ方
レンジで温めると、簡単に調理でき、そのまま食べることができます。
1 殻付き銀杏を紙封筒に入れる
2 封筒1枚に対して20個程度が目安
3 銀杏はレンジで加熱すると破裂するため、飛び散らないように封筒の口を2~3回きっちり折る
4 電子レンジ500Wで30~40秒加熱する
5 加熱した銀杏は殻にヒビが入るので、手で殻をむいていく。
6 熱いうちに薄皮をむく。
その他、茶碗蒸し、土瓶蒸し、炊き込みご飯の具材などにでき、代表的な秋の味覚です。
生で食べないように注意してください。
また、一度に沢山食べると、嘔吐やけいれんなどの中毒症状が引き起こされます。
育て方
高さ20~30m程に成長する高木です。庭に植える場合は、場所を選んでください。
耐寒性は強く、よほどの寒冷地でなければ、露地でも越冬できます。
日当たり・置き場所
日当たりのよい場所を好みます。
用土
特に土は選びませんが、極端に乾燥する土地での植裁はあまり適しません。
水やり
地植えの場合は、植え付け時はたっぷりと与えますが、一度根づいてしまえば特に水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
施肥
根が非常に広く張り、土の養分を広い範囲から吸収することができるため、肥料もさほど必要ありません。1~2年に1回、冬にリンやカリを主体とした肥料を少し施すだけで良いでしょう。窒素分が多すぎると、秋に葉がきれいに黄色く色づかないので注意しましょう。
花言葉
「荘厳」「長寿」「鎮魂」 など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.