針魚 ハリヨ 角字で魚の名前、漢字表記、魚編(さかなへん)の漢字
針魚
ハリヨ
英語:Smallhead stickleback スモールヘッドスティックルバック
Unicode: [針_0x91DD][魚_0x9B5A]
トゲウオ目トゲウオ科に分類される淡水魚で、日本固有亜種と考えられています。
昭和初期までは滋賀県、岐阜県、三重県に生息地がありましたが、現在では滋賀県東部と岐阜県西濃地区、岐阜地区の平野部の湧水地のみで生息が確認されています。
全長5cm(最大7cm)前後の小魚で、体は木の葉のように側編(左右に平たい)します。
背中には背ビレのトゲが3本離れて発達し、さらに腹に2本、尻ビレ付近にも1本トゲがあります。鱗はなく、胸ビレの周囲にトゲウオ科特有の鱗板があります。
若魚やメスは黄褐色、成熟したオスは体が青緑っぽくなり、のどから腹部にかけて橙色の婚姻色が現れます。
食性は肉食性で、小型の甲殻類や水生昆虫などを捕食します。
産卵期は3~5月。ほぼ周年繁殖活動が見られる生息地もあります。
婚姻色が出たオスは縄張りを作り、同種のオスを激しく追い払い、縄張り内の川底に穴を掘って、水草の根などを集めてトンネル状の巣を作り、メスを誘って産卵をさせます。
産卵後はオスが巣に残って卵を保護します。繁殖期が終わるとほとんどが死んでしまいます。寿命は1~2年。
年間の水量が一定した清浄な湧水や、その周辺の流れの緩やかな河川に生息し、水深20~50cmの水草の生い茂った浅瀬で暮らします。10~18℃の低水温を好み、水温20℃を超える場所では死んでしまいます。
生活環境の条件が厳しく、回遊せず、一生を通して同じ淡水域で生活するため、湧水地の減少や川の汚染で絶滅の危機にあり、環境省によって絶滅危惧IA類に選定されています。
分布域の各自治体で保護区を設けて保護活動が行われ、多くの自治体で条例にて捕獲が禁止されていますが、愛好家や業者による密漁によって減少しています。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.