辛子 からし 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
辛子
からし
英語: Mustard マスタード
Unicode: [辛_0x8F9B][子_0x5B50]
アブラナ科の植物であるカラシナ、およびその近縁種の種子から作られる香辛料。
黄色もしくは黄土色で、独特の刺激臭と辛味を持ちます。
種子はそのまま噛んでも辛みをあまり感じませんが、すりつぶして水を加えて練ると、種子に含まれる「ミロシナーゼ」という酵素が働き、辛みを感じるようになります。
日本で単にからしと言う場合には、主に和がらしを指します。和がらしは粉からしを水またはぬるま湯で練って作られるもので、通常はそれ以外の成分を含みません。
洋がらしはマスタードのことで、からしに酢や糖類、その他の香辛料を加えて調整された複合調味料です。
カラシナは、アブラナ科アブラナ属の越年草。「芥」でカラシナを意味し、「芥子」はカラシナの種子の意味です。
日本への伝来は弥生時代ともいわれ、平安時代である延喜年間(901年 – 923年)編纂の『本草和名』や承平年間(931年 – 938年)編纂の『和名抄』に記載があります。
川沿いの土手などにも野生化して生えており、高さは1~1.5m 。春に開花し、アブラナに似た黄色い花を咲かせます。
中国北部で栽培されていて、日本では北海道や東北地方を中心に栽培されています。
食べ方
辛子は薬味として、おでんやシュウマイを食べる際に塗って食べます。
醤油に混ぜた辛子醤油は、菜っ葉に和えたり、刺身に付けて食べます。
レンコンの穴にカラシを詰めて、衣を付け、油で揚げた辛子レンコンは酒のつまみに最適です。
マスタードは、ホットドッグやフランクフルト、フライドポテトなどの薬味として、塗って食べます。
からし菜はβ-カロテンを多く含む緑黄色野菜で、旬は2~4月ごろ。ビタミンC、カリウム、カルシウムなどの栄養素を含んでおり、茹でて食べるときは、さっと茹でるようにするとビタミンCの流出が少ないです。
葉や種子に特有の辛味があり、葉菜として食用にするもの、香辛料や油を採るものに分けられます。
葉茎は長さ20~30cmぐらいものがやわらかく、油炒めやおひたし、漬物、和え物、煮物、浅漬け、サラダなど幅広く利用されます。
育て方
耐寒性が高い作物で、発芽適温は25度前後とされます。葉を食べる場合の栽培期間は約3か月ほどで、春まきで初夏に収穫する栽培法と、秋まきで晩秋に収穫する栽培法があります。
夏の暑さには弱いので、暖かい地域では秋まきが育てやすいでしょう。
連作を嫌います。同じ畑で育てる場合は、アブラナ科の植物を栽培した後は1~3年ほど、間を開けましょう。
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。
用土
酸性土を嫌います。石灰をいれて土壌pHを中性にしておきましょう。
排水性の良い土壌で育てましょう。
プランターで栽培する場合は市販の野菜用の土を使用します。
水やり
カラシナの種をまいた後は発芽するまでの間は土が乾かないようにたっぷりと水を与えます。
発芽して本葉が出たあと(または苗を定植して根付いたあと)は、土の表面が乾いたときにたっぷりと与えます。
寒さに強く冬場でも成長を続けるので、必ず水やりをします。用土が乾きすぎると、葉が固くなったり生育が悪くなったりします。
施肥
葉っぱの色が黄色っぽいときは肥料不足です。窒素分の多い葉野菜用の肥料を適量与えます。
間引きのときに化成肥料を1平方メートルあたり30グラム程度入れ、株もとに軽く土寄せしておきます。
プランターで栽培する場合は、2~3週間に1回のタイミングで、即効性の化成肥料を、1株当たり5~10g与えるか、週に1回程、水やりの際に液肥を施しても良いでしょう。
花言葉
「平静」「無関心」「冷淡」「小さな幸せ」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.