貂　テン　角字で哺乳類の名前、漢字表記

貂

テン

英語：Weasel　ウィーセル

Unicode：［貂_0x8C82］

哺乳綱ネコ目（食肉目）イヌ亜目イタチ科テン属に分類される食肉類。エゾクロテンは同属異種。

ホンドテン

日本（本州、四国、九州）の固有亜種。北海道、佐渡島へ移入。
夏季は毛衣が赤褐色や暗褐色で、顔や四肢の毛衣は黒、喉から胸部が橙色、尾の先端が白いです。冬毛は毛衣が赤褐色や暗褐色で、頭部が灰白色（スステン）か、毛衣が黄色や黄褐色で頭部が白くなります（キテン）。

ツシマテン

日本（対馬）の固有亜種。天然記念物。
喉から胸部に不規則な黒い斑紋が入り、夏毛は毛衣が褐色で、頭部や顔は濃褐色、喉から胸部が赤や赤褐色、黄褐色、四肢は黒いです。冬毛は毛衣が褐色、頭部が汚白色、顔や四肢は黒褐色、喉から胸部が淡褐色や黄褐色になります。

コウライテン

朝鮮半島に生息。
冬毛は毛衣が黄色で、頭部の白色部が後頭部に達します。

体長44～5cm。尾長17～23cm。体重0.9～1.5kg。イタチを大型化したような姿をしています。

非常に古くから高級な毛皮を持つ動物として知られてきました。毛皮を取るために、クロテンなどが飼育されたり、移入されたりしました。キテンの毛皮は特に優れていて、最高級とされています。

低山地から亜高山帯針葉樹林にかけて生息し、単独で生活します。岩の隙間や樹洞を巣とします。

愛らしい姿ですが、陸上生態系では上位に位置します。食性は雑食で、昆虫、甲殻類、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、果実（マタタビ、ヤマグワなど）などを食べます。

夏季に交尾を行い。4～5月に樹洞内の巣で1回に2～4頭の子を産みます。

「狐七化け、狸八化け、貂九化け」といい、テンはキツネやタヌキを上回る変化能力を持つという伝承があります。

秋田県や石川県では、目の前をテンが横切ると縁起が悪いといい、広島県ではテンを殺すと火難に遭うといわれ、島県ではテンはヘコ、フチカリ、コモノ、ハヤなどと呼ばれ、雪崩による死亡者が化けたものといわれました。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.