象 ゾウ 角字で哺乳類の名前、漢字表記
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象
ゾウ
英語:Elephant エレファント
Unicode:[象_0x8C61]
ゾウ目ゾウ科の哺乳類の総称。現生最大の陸生哺乳類。アジアゾウ、アフリカゾウ、マルミミゾウの他、絶滅したマンモスやナウマンゾウなどを含みます。
「ゾウ」は漢字「象」の音読みで、「象」の字は、古代中国にも生息していたゾウの姿にかたどった象形文字であるとされます。
日本にはゾウがいないにもかかわらず、日本語には「きさ」という古称があり、象牙を「きさのき」と呼んでいたようです。
「和名抄」には、「象、岐佐、獣名。似水牛、大耳、長鼻、眼細、牙長者也。」の記述があり、「宇治拾遺物語」、「徒然草」などにも「象」の記述があります。
英語や仏語のelephant、独語のElefantは、ギリシア語でゾウを表す「elephas エレファス」に由来します。
長い鼻、大きな耳が特徴。
首が短く、立ったままでは口を地面に付けることができないため、膝をついてしゃがむか、長い鼻を使って食べ物や水などを口に運びます。
鼻はヒトの腕のように器用に動かしたり、物を運ぶことができ、鼻を使って水浴もできます。この鼻は上唇と鼻が発達したもので、先端にある指のような突起で、小さな物から柔らかい物、掴みにくい物までを器用に掴み取ることができます。
また嗅覚や聴覚も優れています。
視力は、緑色の知覚に劣る二色型色覚ですが、夜でも視力が維持されます。
第2切歯が巨大化した牙を持ち、オスのアフリカゾウでは牙の長さが3.5mにまで達します。象牙として珍重され、密猟の対象となります。
メスと子供で群れを形成し、オスは単独か雄同士で別に群れて生活します。
草食で、草、葉、果実、野菜などを食べます。1日に150kgの植物や100Lの水を必要とし、野生の場合はほぼ一日中食事を摂るといわれています。
ミネラルを摂取するために、泥や岩塩なども食べます。
糞の量も多く、成獣では1日平均100kgも排出するようです。
巨体のため成体のゾウが襲われることは少ないですが、密猟者が主な敵と言えます。アフリカではライオン、インドではトラが、主に若いゾウや幼獣を襲うため、群れの大人たちは、子供の周囲を取り囲んで、敵から身を守っています。
ヒトには聞こえない低周波音で会話しているとされ、鳴き声は、最長で約10km先まで届くそうです。
また、ゾウの足の裏は非常に繊細であり、低周波や刺激が耳まで伝達されるため、雷の音や、遠く離れた地域での降雨を認知できると考えられています。
知能が高く、ヒトの顔を見分けることもできるほど、高い認知能力を持っているといわれており、優しくしてくれた人物に対しては甘えたり挨拶しますが、逆に自らや仲間に危害を加えた人物に対しては非常に攻撃的になるそうです。
人の言語の違いを聞き分けられるともいわれ、狩人であるマサイ族の言語を聞くと、非常に警戒したとのことです。
群れの仲間が死んだ場合に葬式ともとれる行動をとることがあり、亡骸に対し、周りに集まり鼻を上げて匂いを嗅ぐような動作や、労わるように鼻でなでる等の行動をとった記録があります。
成熟した成獣のオスにはマスト期(発情期、ムスト期)と呼ばれる、一定の間凶暴になる時期があります。一般的には発情期と解釈されていますが、メスや子を見境なく殺害することがあり、何のために起こるのか完全には解明されていません。
ゾウはこめかみ辺りの側頭腺からタール状の液体を分泌しますが、マストのゾウはその分泌量が多くなるため、マスト期の目安となるようです。人間にとっても危険なため、マスト期のゾウは隔離したり、拘束されることもあります。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.