藁 ワラ 角字で花と植物の名前、漢字表記
藁
ワラ
英語:Straw ストロー
Unicode: [藁_0x85C1]
稲や小麦などイネ科植物の主に茎を乾燥させた物で、稲作や麦作において発生する副産物であり、燃料、飼料、工芸品・藁葺屋根、生活用具などの原料として利用されてきました。
古来から稲の生産が盛んであった日本では、藁は大量に出る副産物であり、様々な形で生活に取り入れてきました。
十分に乾燥させると腐りにくく保存しやすいうえ、細い割に強度もあります。このため、家畜の飼料のほか、燃料や緩衝材、断熱材として壁に塗り込んだり、屋根材(わらぶき屋根)にしたり、編んで、縄に加工したりと、様々な日用品や寝具が作られるようになりました。
衣服としては笠や蓑、草鞋、藁手袋、雪国における雪がさや深沓などが製作されました。
食生活では納豆を包む藁や鍋敷、鍋掴み、束子や容器などが製作されました。
その他箒や俵、畚など利用方法は数え切れないほどです。
鰹のタタキを提供する飲食店では、ガス火でなく藁を燃やして表面を炙る「藁焼き」を売り物にする店もあり、お釜と藁で炊いたご飯はふっくらとして美味しいため「藁炊き」を売り物にする店もあります。
余った藁や不要になった藁製品は堆肥としても使われ、近代以前では最後まで大切に使い尽くさました。
コンバインが収穫作業の中心となってからは、藁を切断してコンバインから排出させ、そのまま肥料として利用する「すき込み」が多くなったため、藁の流通が少なくなり、今日では、藁が貴重なものとして取扱われる傾向にあります。
花言葉は「豊かさ」「一致協力」「神聖」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.