薊 アザミ 角字で花と植物の名前、漢字表記

スポンサーリンク
薊 アザミ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

アザミ

英語:Thistle シスル

Unicode: [薊_0x858A]

キク科アザミ属の植物の総称で、北半球に広く分布します。変異が非常に多く、日本でも100種以上あるとされ、現在も新種が見つかることがあり、さらに種間の雑種もあるので分類が難しい場合もあります。

スポンサーリンク

草原や乾燥地、海岸などに自生しますが、森林内にはあまり出現しません。

別名刺草。名前の由来は、「あざむ 傷つける、驚きあきれる意」で、花を折ろうとすると、トゲに刺されて驚くからという説があります。

スコットランドでは、トゲによって外敵から国土を守ったとされ、国花に指定さています。

ラーグスの戦いにて、ノルウェー王ホーコン4世率いるヴァイキング船団と戦った際、ホーコン4世が放った奇襲部隊が、夜、アザミの花を踏んで悲鳴をあげてしまい、奇襲を察知したスコットランド軍の勝利につながったという伝説が由来となり、国花とされました。

すっと伸びた固い茎を持ち、葉は深い切れ込みがあるものが多いです。また葉や総苞にトゲが多く、触れれば痛い草の代表です。
若いときには根出葉があり、次第に背が高くなり、茎葉を持ちます。最後まで根出葉の残る種もあります。

開花期は4月~7月で、頭状花序は細長い管状花の集合体で、雄しべや雌しべが棒状に突き出し、針山のような見た目になります。花色は赤紫色や紫色、ピンク、白です。

痩果の先端に綿毛(冠毛)が付いていて、風で遠くまで飛ぶことができます。

秋の野山に咲くアザミは、古代から日本人になじみのある花で、綿毛のついた紫やピンクの花がかわいらしく園芸植物としても人気があります。

日本原産の山野草「ノアザミ」を品種改良したものが「ドイツアザミ」「ハナアザミ」として流通しています。
「ドイツアザミ」は、ドイツとは関係がなく、大正時代に、おしゃれな横文字を名前に入れてみようと商人が考えたのが由来だとされています。

蜜源植物として有用で、ミツバチ以外にも、鳥や蝶など多くの種にとって貴重な蜜源になっています。

種類によって異なりますが、各部位が食用として利用できます。

若芽は、主に味噌汁の具として使われ、新芽や根は、天ぷらなどにして山菜として食べられます。

アーティチョーク(チョウセンアザミ)のつぼみは西洋料理に利用されます。

栽培されたモリアザミの根は、「山ごぼう」や「菊ごぼう」などといわれ、味噌漬けなどの加工品として山間部の観光地・温泉地などで販売されます。

「山ごぼう」という名の植物がありますが、こちらは在来種、洋種どちらとも有毒で食べられません。
アザミの根と間違えて食べないように注意してください。

トゲがあって、繁殖力もあるため、畜産や農業にとっては嫌われています。

近年「アメリカオニアザミ(セイヨウオニアザミ)」という植物が生育しています。この植物は外来生物で、繁殖力が非常に強く、在来種の生育場所を占領してしまいます。総合対策外来種にも挙げられています。
堅く鋭いトゲを持ち、軍手やゴム手袋も貫通するほどです。安易に触ると激痛が走り、危険ですのでご注意ください。

育て方は、種類によって異なりますが、日当たりと風通しのよい、乾燥しすぎない場所ならどこでも育てやすい植物です。

用土は、有機質がたっぷり含まれた肥沃な土を好みます。
地植えの場合は、腐葉土をたっぷり漉き込んだ土に植えつけます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培土か、赤玉土に半量ほどの腐葉土をブレンドした土に緩効性化成肥料を少量混ぜたものを用いましょう。

水やりは、アザミは基本的には乾燥に強いので、地植えの場合は、基本的には雨水だけで十分です。極度に乾燥したときはたっぷりと与えましょう。夏は特に乾燥しすぎないように注意しましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたら、たっぷりと与えます。

肥料がなくても良く育ちます。多すぎると枝ばかりが茂り、花が咲かなくなってしまいます。
地植えの場合は、植え付けのときに元肥を少量施肥しておけば、追肥は必要ありません。
鉢植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を少量施肥し、毎月少量の緩効性化成肥料を株元に置きます。

花言葉は「独立」「報復」「厳格」「触れないで」「人格の高潔さ」「人間嫌い」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

スポンサーリンク