蓬　ヨモギ　角字で花と植物の名前、漢字表記

蓬

ヨモギ

英語：Japanese mugwort　ジャパニーズモグワート

Unicode：［蓬_0x84EC］

キク科ヨモギ属の多年草の総称です。種類がいくつもあって、大きく分けて日本や朝鮮に自生するヨモギと、アフリカに自生するオウシュウヨモギなどがあります。日当たりのよい道端や川沿いに自生しているので、自然の多い山道ではよく目にしているかもしれません。

日本で一般的にヨモギというと、日本全国の山野に自生する一品種のヨモギのことを指し、それらは別名、「モチグサ」や「モグサ」、「ヤイグサ」と呼ばれます。

春先に地下の宿根から群がって芽を出します。草丈は50～120cm、茎は立ち上がり、多数分枝してやや木質化します。

葉は互生し、幅4cm、長さ8cm前後で、左右が羽状に深く裂けて。葉縁はさらに切れ込むか鋸葉があって、上部の葉は鋸葉が少なくなり、葉の裏面は白い綿毛を密生して白っぽく見えます。

古くから「食用」や「薬用」など様々な用途に使われてきて、独特な「香り」と強い「生命力」が特徴の植物です

ヨモギには強い抗菌成分があるとされており、洋の東西を問わず、止血・消毒・健康回復など幅広い分野で万能薬として使われてきました。

海外では主にハーブとして扱われており、日本では山野草や天ぷらなどに使用するほか、餅に入れて草団子や草餅にして食べます。

生長したヨモギの葉を日干しして乾燥させ、臼でついてふるいにかけ、裏側の綿毛だけを採取したものを「もぐさ（艾）」と呼びます。蝋を含み、ろうそくのように時間をかけて、ゆっくりと燃えていくため、お灸に使います。

育て方は、日当たりの良い場所を好みます。生命力が強い植物なので、栽培にほとんど手がかかりません。反面、その繁殖能力から、ほかの植物の成長を阻害してしまう可能性があります。

用土は、水はけがよく、極端にやせた土地でなければ、土質を選ぶことなく育ちます。
地植えの場合は、土へ3割ほど腐葉土を混ぜて1週間ほど寝かせます。繁殖力が強いので、土の中に囲いを作って地下茎が伸びないようにすると、他の植物の生長の妨げになりません。鉢植えの場合は、赤玉土小粒7：腐葉土3の割合で配合した土を用意しましょう。

水やりは、地植えの場合は、苗を植えてから1～2週間は土が乾かないように水やりをします。根が土になじんで水の吸収がうまくできる状態になったら、その後の水やりは不要です。鉢植えの場合は、表土が乾いたときに鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

施肥は、地植えの場合は、植え付けのタイミングで緩効性粒状肥料を混ぜ込んであげましょう。育ち具合を見て、栄養分が心配なときは、化成肥料を少量与えましょう。鉢植えなら、それに加えて春から秋の生育期に液体肥料を月1～2回のペースで与えましょう。

花言葉は「幸福」「平和」「夫婦愛」です。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.