菫 スミレ 角字で花と植物の名前、漢字表記
菫
スミレ
英語:Violet ヴァイオレット
Unicode: [菫_0x83EB]
スミレ科スミレ属の植物の総称で、類似種や近縁種も多く、一般にはそれらを区別せずにスミレと総称しています。非常に種類が多く、自然交配による交雑種も多く、品種名を確定するのが難しい草です。
春、道ばたで深い紫(菫色)の花を咲かせます。花は独特の形で、ラッパのような形の花を横向きかやや斜め下向きにつけます。
北海道から屋久島までの日本列島に広く見られ、国外では朝鮮半島や中国からウスリーにまで生息しています。
平地や野原、山間部の道ばたから都会まで広く生息しています。可憐な姿に似合わず、強健な野草で、都会では歩道の脇、ガードレールの下、道路のアスファルトの裂けめ、コンクリートのひび割れ等からも顔を出すほど、環境を選ばず育ちます。
葉は天ぷらにしたり、茹でておひたしや和え物になり、花は酢の物や吸い物にして食べる事ができます。ただし他のスミレ科植物のパンジーやニオイスミレなど、有毒なものもあるので、事前に良く確認し、むやみに食べたりしないでください。
外来種は、パンジーやビオラと呼ばれる園芸種が多いです。野生種のスミレは東アジアにのみ分布しますので、外国でスミレと呼ばれる場合は、ニオイスミレなど別の種を指すことがあります。
育てる場合は、日当たりのよい場所を好みますので、冬から春は日当たりよく、夏は半日陰になるような場所で管理します。
水を好む植物ですので、水やりは表土が乾いたらたっぷりと行います。が、水の与え過ぎは根腐れの原因となるので、表土が乾いていることを確認してから水をあげてください。
痩せ地でも育つ植物ですので、土質はこだわりません。施肥も遅効性のものを少しずつ与えてください。
多年草ですが、株の寿命は短く、植えてしばらくしてから、いなくなってしまうことがありますが、こぼれ種で良く増えるので、数年で少し離れた場所に群生を復活させたりします。
スミレの種は熟すとさやが弾け、中の種子が遠くに飛ぶようになっています。さらにスミレの種は糖質コーティングされています。これを甘いものが好きな蟻が巣まで運び、周りの甘いところをなめ終わると、その辺に種を捨ててしまうので、その場で発芽します。群生が少し離れた場所に移動するのは、これらの種の仕組みのせいです。
花言葉は「謙虚」「誠実」です。 紫は「貞節」「愛」、白は「あどけない恋」「無邪気な恋」、黄色は「田園の幸福」「つつましい喜び」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.