苧麻 カラムシ 角字で花と植物の名前、漢字表記
苧麻
カラムシ
英語: Ramie ラミー
Unicode: [苧_0x82E7][麻_0x9EBB]
カラムシは、イラクサ目イラクサ科の多年生植物で、南アジアから日本を含む東アジア地域まで広く分布します。林の周辺や道端、石垣などのやや湿った地面を好み、地下茎を伸ばしながら繁茂するので群落を作ることが多いです。
古くから植物繊維をとるために栽培されたため、文献上の別名が多く、紵(お)、苧麻(ちょま)、青苧(あおそ)、山紵(やまお)、真麻(まお)、苧麻(まお)とも呼ばれました。
また、カツホウ、シラノ、シロソ、ソロハ、シロホ、ヒウジ、コロモグサ、カラソともいいいます。
茎の皮からは良質の繊維がとれ、衣類、紙、魚網など昔から盛んに利用されて来ました。反物にすると糸が強いため100年は持つと言われます。とれた繊維はラミーと呼ばれ、リネン(亜麻)、ヘンプ(大麻)とともに、代表的な麻繊維製品です。吸湿性が高く、肌に触れたときに涼しく感じるので、春夏物衣料に多く使用されています。
約450年前、戦国武将上杉謙信がカラムシの栽培を奨励し、ラミーは越後の産物として、莫大な富をもたらしたと言われています。
栽培する場合は、少し湿った場所に植えましょう。霜が降りると葉が黒褐色にしおれ枯れますが、翌春にはまた生えます。野草なので育て方の注意点は特になく、土質も余り選びません。逆に繁殖力が旺盛なため、植栽場所を考慮する必要があります。
茎はまっすぐに立つか、やや斜めに伸びて高さ1~1.5m位、葉の大きさは最大15cmほどで、縁に細かい鋸歯(ギザギザ)があり、つやがありません。
花は8月~10月にかけて咲き、葉柄の根もとに小さな花が房状に咲きます。風によって花粉を運ぶ風媒花で、カラムシが多い地域では花粉症の原因ともなります。
花言葉は「あなたが命を断つまで」「ずっとあなたのそばに」「絶対に許さない」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.
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