苦瓜 ゴーヤ 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

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苦瓜 ゴーヤ 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

苦瓜

ゴーヤ

英語: Bitter melon ビターメロン

Unicode: [苦_0x82E6][瓜_0x74DC]

ウリ科の植物、またはその果実のこと。おもに未熟な緑色の果実を野菜として利用します。

一般的には、ニガウリ(苦瓜)もしくはゴーヤと呼ばれますが、標準和名は「ツルレイシ」。「ゴーヤ」は沖縄の方言で「苦いウリ」を意味します。

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原産地はインドやボルネオなどの熱帯アジアで、日本へは中国を経て渡来しました。1603年(慶長8年)に長崎で刊行された『日葡辞書』に本種の名が見られます。

日本では南西諸島と南九州で多く栽培されています。

近年では夏バテに効く、体を冷やす健康野菜、ダイエット食品としての認知度が上がり、日本全国で食用栽培されるようになりました。

食用栽培のほか、真夏の強い日差しをさえぎるためのグリーンカーテンとしての利用も行われています。

つる性の一年生草本で、成長すると長さ4~5mになります。

果実は細長い紡錘形で長さ20~50cm。果皮は多数の細かいイボに覆われ、両端は尖り、未成熟な状態では緑、熟すと黄変軟化して裂開します。

完熟した種子の表面は赤いゼリー状となり甘味を持ちます。黄変軟化しても腐敗しているわけではなく、甘みが出て、生でも食すこともできますが、シャキシャキと歯ごたえのある食感は失われます。

この黄色い果皮と赤くて甘い種で、鳥を誘引して種を食べさせ、糞便によって種子散布が行われます。

食べ方

果実は、夏場(6月から9月)が旬の時期とされ、全体が濃い緑色で、重量感があり、イボは尖っていて張りがあるものが良品とされます。

独特な強い苦味があるので、好き嫌いが分かれます。

ゴーヤーチャンプルーをはじめとする沖縄料理の食材として広く知られ、現在では日本の日常食材として定着し、炒め物、揚げ物、和え物などの料理への応用も進んでいます。

薩摩料理、奄美料理をはじめとする南九州の郷土料理で好まれており、おひたし、和え物、鶏肉やキャベツと炒めたもの、天ぷらやチップスでも食べられます。奄美群島では炒め物や和え物もよく食べられます。

中国では凉瓜とも呼ばれ、広東料理では炒め物以外に、豆豉などの風味をつけた蒸し物、スープの具のなどにもされます。

台湾料理では「鳳梨苦瓜鶏」のようにパイナップル、鶏肉と煮込んだスープがあります。

その他、タイやベトナムでも、食べられています。

淡色野菜に分類されますが、ビタミンやミネラルをバランス良く含み緑黄色野菜に匹敵する量のビタミンCを含みます。1本あたりのビタミンC含有量は、キュウリやトマト1個の約5倍、レモン1個の約2倍含まれており、また通常ビタミンCは加熱に弱いですが、ゴーヤのそれは、野菜の中でも加熱に強いという特徴を持ちます。

β-カロテン、ビタミンE、カリウム、食物繊維なども豊富で、ビタミンB1も含まれています。

育て方

つる性植物のため、棒や網などを立て掛けてつるを這わせられるようにして栽培します。

生育適温は20~30度、発芽には20度以上が必要です。夏場の日照が強くて気温が高く、雨も豊富な時期であれば露地栽培が可能ですが、寒冷地ではハウス栽培が必要になるかもしれません。

日本では、種まき(育苗)は3~4月、植え付けは4~5月。収穫は実が黄色くなる前の7~9月ごろが適期となります。

他のウリ科作物同様、連作障害が生じます。2~3年ほどウリ科野菜を作っていない土地を選ぶ必要があります。
市販の接ぎ木苗を選ぶと連作障害も少なくなる傾向があります。

家庭などでは、大型サイズのプランター(コンテナ)を使った栽培が手軽です。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。栽培には十分な日照が必要です。

用土

酸性土壌を嫌い多肥を好みます。

植え付けの2週間以上前までに苦土石灰を散布して耕します。1週間前に直径30~40cm、深さ30cmほどの穴を掘り、底に堆肥を入れ、掘り上げた土に化成肥料をかき混ぜて穴に埋め戻し、高さ10cmほどの定植床(直まき床)を作り、マルチングを施して、植え付けます。

プランター栽培の場合、市販されている野菜用の培養土を使うと便利です。

水やり

水をたくさん必要とする植物です。夏場に水やりと追肥を十分に管理すると果実が充実します。

特に夏は気温が上がり、土が乾燥しやすくなります。水切れに注意し、土の表面が乾いていたらたっぷりと水をあげましょう。

プランター栽培は土が乾きやすいため、真夏は2~3回、水やりが必要になることもあります。

施肥

元肥として、1穴(直径30~40cm、深さ30cm)当たり堆肥は約1kg、化成肥料(N:P:K=8:8:8)は約50gとします。

最初の実がつき始めた頃を目安に追肥を開始します。化成肥料(N:P:K=8:8:8)を適量与えましょう。

葉の勢いが弱まり、黄色くなると、肥料不足の合図です。適量追加しましょう。

 

花言葉

「強壮」など。

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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