花魁草　オイランソウ　角字で花と植物の名前、漢字表記

花魁草

オイランソウ

英語：Phlox　フロックス

Unicode：　［花_0x82B1］［魁_0x9B41］［草_0x8349］

ハナシノブ科の多年草で、観賞用植物として世界各国で栽培されています。別名クサキョウチクトウ。ガーデニング関連ではフロックスの名前で流通しています。

原産地はアメリカで、アメリカ北東部に分布します。アメリカ・イギリス・ドイツなどではかなりポピュラーな園芸種で、が数百種以上の品種が作り出されています。

和名の由来は、華やかに咲く様子を花魁の姿に見たてたもの、また花の香りが花魁の白粉に似ていることによるとされています。

葉は細長い卵形で対生、または3枚が輪生。 葉の柄は短く、茎の上部では茎に巻き付きます。 葉の縁に鋸歯はなく全縁になっています。

茎先にやや丸い円錐形の花序を出して、ピラミッド状に固まって花径2～3cmの花をたくさん付けます。
花冠は筒部が長く、先が5つに深く裂けて横に開く。 萼は5枚で緑色で、雄しべは5本です。
花色は赤紫色や白が中心ですが、品種改良が進んで、ピンクや紅色など多くの園芸品種があります。

花の後にできる実は、熟すると下部が裂け、種子が散布されます。

比較的丈夫で育てやすい花で、耐寒性はありますが、高温多湿に弱く、東京以南の暑い地方ではうまく育たないことが多いです。

育て方は、日向～半日陰の、風通しの良い肥沃な場所を好みます。風通しが悪いと病気に罹りやすくなります。
丈が伸びますし、横にも広がりますので、植える場所はあらかじめ気をつけていきましょう。

冬は防寒するか、南向きの日だまりに移動させましょう。

用土は、水はけと水もちの良い土を好みます。植え付ける前に、腐葉土をたっぷりと漉き込んでおきます。
鉢植えの場合は、素焼きの鉢に植えたり、鉢底石を入れて通気を良くしましょう。赤玉土中粒5：腐葉土3：酸度調整済みピートモス2の配合土に、適量のリン酸分を含む緩効性化成肥料を混ぜて使用します。また、市販の培土に腐葉土を混ぜたものでも大丈夫です。

水やりは、地植えは乾燥が激しい場合以外は水やりしなくても大丈夫です。
鉢植えの場合は、表土が乾いたら、たっぷり与えます。

施肥は、地植えするときに元肥として堆肥を漉き込んでおきます。追肥は不要です。春になったらまた堆肥を施しましょう。
鉢植えの場合は春と秋に緩効性化成肥料を施しましょう。

花言葉は「協調」「合意」「同意」「温和」「一致」「不活発」「あなたの望みを受けます」です。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.