花菱草 ハナビシソウ 角字で花と植物の名前、漢字表記
花菱草
ハナビシソウ
英語:California poppy カリフォルニアポピー
Unicode: [花_0x82B1][菱_0x83F1][草_0x8349]
ケシ科ハナビシソウ属の耐寒性一年草で、別名カリフォルニアポピーと呼ばれます。カリフォルニア州の州花となっています。
明治時代に日本に持ち込まれ、花菱という家紋に似ているために、和名がハナビシソウ(花菱草)となりました。ハナビシソウの仲間は8~10種で、いずれもアメリカ合衆国西部に分布しています。
草丈は60cmくらいで、茎は根元からよく出て株立ちになり、葉は掌状に切れ込みが入ります。4月から5月にかけて、径7~10cm位の4弁の盃状に大きく開いた花を咲かせます。
花びらにつやがあり、太陽に花びらが当たると、キラキラと輝くようでとても目を引きます。そのため、観賞用に広く栽培されています。
原種は、濃い黄色や発色のよいオレンジ系ですが、毎年のように新品種ができ、最近は、オレンジ系各種の他、アイボリー、オフホワイト、アプリコット、赤、ピンクなど豊富な花色がり、花の咲き方も一重、八重など様々です。
公園や公共スペースなどの広い空間の花畑に使われることがあり、群生している様子が美しいため、観光資源になっている場所もあります。
寒さに強く、病虫害もなく、ほとんど手がかからない丈夫な植物です。太陽が大好きなので、育てる場合は日当たりのよい所で管理しましょう。
秋分頃に花壇に種を直まきにします。タネが見え隠れする程度に覆土しておくと、1週間くらいで発芽します。
耐寒性はありますが、湿気を嫌います。梅雨時の長雨や、夏のじめじめに当たると枯れてしまします。
用土は水はけの良いものを選びます。地植えの場合は、排水しやすい場所に植えます。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題ありません。酸性土壌は嫌うので、有機石灰などで中和させましょう。
地植えの場合は、水やりは不要です。鉢植えの場合は、湿気が苦手なので、渇いたらたっぷりと与えます。蒸れると、急に弱ってしまうことがありますので注意してください。
少ない肥料で育つ草花ですので、地植えの場合は、特に肥料を施さなくても育ちます。逆に肥料をあげすぎると、花つきが悪くなります。鉢植えの場合は、薄めの液肥を少な目にあげて様子を見ましょう。
花言葉は「富」「成功」「私を拒絶しないで」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.