花梨 かりん 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

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花梨 かりん 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

花梨

かりん

英語: Chinese quince チャイニーズクィンス

Unicode: [花_0x82B1][梨_0x68A8]

バラ科カリン属の落葉高木または、その果実のこと。

中国から日本へ渡来した薬用にもされる果樹で、果実は石細胞が多く含まれるため硬く生食はできませんが、カリン酒や砂糖漬け、のど飴などの原料になります。

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原産は中国東部で、陝西省、山東省、湖北省、江西省、安徽省、江蘇省、浙江省、広東省、広西チワン族自治区などに分布し、日本では東北地方以南の本州、四国、九州で植栽されています。

和名カリンは、材の木目が三味線の胴や竿、座卓に使われる唐木の花櫚(かりん)に似ているので名づけられたとされています。

落葉広葉樹の高木高木。成木の樹皮はなめらかで、緑色を帯びた茶褐色をしており、不規則に表面が鱗片状に剥がれ落ちた痕が雲紋状となります。

葉は互生し、長さ3~8cmの倒卵形ないし楕円状卵形で、先は尖り基部は円く、葉縁に細鋸歯があり、冬でも葉が展開しているものも見られます。

花期は3~5月頃で、新葉とともに5枚の花弁からなる、白や淡紅色の花を枝先に咲かせます。

果実は大型のナシ状果で、長さ10~15cmの楕円形または倒卵形で、10~11月に黄色に熟します。熟した果実は芳しい香りを放ち、収穫した果実を部屋に置くと部屋じゅうが香りで満たされるほどで、このため中国では「香木瓜」とも呼ばれます。

食べ方

果実は石細胞が多く含まれるため硬く生食はできませんが、カリン酒や砂糖漬け、のど飴などの原料になります。

下ゆでしてから砂糖で煮ると、カリンのコンポートになります。甘酸っぱさがあとをひきます。

スライスしたカリンをはちみつ漬けにすると、カリンのエキスがはちみつに移り、酸味と香りが楽しめます。

皮と種を煮てこした煮汁で、スライスした実と砂糖を煮ます。とろみがつくまで煮詰めると、カリンの水あめになります。

赤ワイン・レモン果汁・はちみつをレンジ加熱し、薄くスライスしたカリンをひと晩漬けておくだけで、カリンのワイン漬けができます。シャリシャリした食感が楽しめます。

カリンを、4~8片位に切って氷砂糖とともにホワイトリカーに漬け込みます。漬け込み期間は標準6ヶ月以上です。熟成すると、まろやかさが加わり、芳香と酸味、渋みの調和したカリン酒ができ上がります。

育て方

樹が大きくなると自然と実付きが良くなりますが、2~3本まとめて植えた方が実付きは良いです。

日当たり・置き場所

日光を好むので、庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも日当たりが良好な場所を選びます

用土

土はあまり選びませんが、水はけ、水もちの良い土を好みます。植え付ける前に、堆肥や腐葉土をたっぷりと混ぜておきます。

鉢植えの場合は赤玉土小粒7~8:腐葉土3~2の配合土を用います。

水やり

地植えの場合は、土質にもよりますが、苗木や植えつけ直後の木を除けば水やりはほとんど必要ありません。ただし、夏に日照りが続くような場合は与えましょう。

鉢植えの場合は、表土が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。

施肥

地植えは2月と10月に、鉢植えは2月、5月、10月に有機質肥料か速効性化成肥料を施します。

花言葉

「豊麗」「唯一の恋」など。

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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