胡椒 こしょう 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

胡椒
こしょう
英語: Pepper ペッパー
Unicode: [胡_0x80E1][椒_0x6912]
コショウ科コショウ属に属するつる性植物、またはその果実、または果実を原料とする香辛料のこと。
原産地はインド南西部マラバール地方で、東南アジア、アフリカ、中南米の熱帯域で広く栽培されています。
中国では、西方から伝来した香辛料という意味で、「胡椒(胡から来た椒)」と呼ばれ、日本には中国を経て伝来しており、そのため日本でもコショウ(胡椒)と呼ばれます。
果実には強い芳香と辛みがあり、香辛料としてさまざまな料理に広く利用され、「スパイスの王様」ともよばれています。
15世紀以降のヨーロッパの東方進出は、コショウ貿易による利益も関わっていたとされており、1世紀のローマにおいて、コショウが同重量の金や銀と交換されたかのような表現もされます。
つる性の木本で、10m以上に成長します。節は膨らみ、節から不定根を出して他物に絡み付きます。
葉は互生し、葉柄は長さ1~2cm、葉身は卵形から長卵形で、先端は尖り、無毛で革質、表面は光沢がある暗緑色、葉脈は掌状で5~7脈、中央の脈は基部から 1.5~3.5cmの部分で分枝します。
野生株では単性花(雄花と雌花が別)をつけ雌雄異株(雄花と雌花が別の個体につく)のものが多いですが、栽培される系統のものは雌雄同株であり、両性花をつけます。
花期は6~10月、穂状花序を形成し、花梗は葉柄とほぼ同長、花穂は長さ約10cm、葉と対生状につき、苞はへら形から楕円形、雄しべは2個、花糸は太く短く、雌しべの子房は球形です。
果穂は長さ15~17cmほどで、50~60個の果実からなり、核果、1個の種子を含み、球形で直径5~6mm、未熟果実は緑色ですが、これを天日干しすると黒色、熟した果実は赤色になります。
食べ方
最もよく使われる香辛料(スパイス)の1つであるため、「スパイスの王様」ともよばれます。
肉料理、魚料理、野菜料理、スープなどさまざまな料理に使われ、またハムやソーセージの製造にも利用される他、ソースやケチャップなどの調味料の原材料ともなります。
抗菌、食欲増進、消化促進、健胃、駆風、発汗促進、利尿、鎮痛などの作用があるとされ、食欲不振、消化不良、胃弱、嘔吐、下痢、腹痛、腹部膨満、などに効果があるとされています。
育て方
実生から栽培されることもありますが、ふつうは挿し木が用いられます。
連作障害が起こることがあります。
気候などの条件が揃わないと栽培が難しい植物で、生育温度を考えた時点で、露地栽培は沖縄以外では難しいでしょう。寒冷地ではビニールハウスや温室、室内での栽培となり、夜間の最低気温が10℃より下がったら室内に移動します。
日当たり・置き場所
意外にも直射日光で弱ります。夏の時期は直射日光に気を付けてください。遮光シートなどで日陰を作り、夏の直射日光から守る必要があります。
用土
土質はあまり気にしませんが、水はけのよい土壌を好みます。
赤玉土や軽石(日向土)など水はけの良い土に、パーライト、ピートモス、腐葉土、堆肥、くんたん等を混ぜて、保水性を高めたものを使いましょう。
水やり
高温多湿が最適な環境の水が好きな植物なので、暑い時期は水切れにも注意しましょう。生産地ではスコールもありますので、朝夕に葉水を与えることも重要です。
鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水をあげます。あわせて葉水を与えます。
施肥
花がついたら適度に追肥してください。3元素のバランスのとれた緩効性有機肥料などを株元に置きます。
花言葉
「熱狂」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.