糸杉 イトスギ 角字で花と植物の名前、漢字表記
糸杉
イトスギ
英語:Cypress サイプレス
Unicode: [糸_0x7CF8][杉_0x6749]
ヒノキ科の常緑針葉高木で、高さ45m、直径1mに達する高木です。南ヨーロッパ、地中海沿岸一帯、南西アジアに広く分布し、日本には明治中期に渡来し試植されました。別名はイタリアサイプレス、セイヨウヒノキ、ホソイトスギ。
樹冠は円錐形または円柱形で、樹皮は灰褐色で薄く繊維状にはげます。葉は鱗片状で暗緑色、十字形に対生します。雌雄同株。
材は辺材と心材がほぼ同色で、黄色または淡褐色。堅硬緻密で美しく、耐朽性は強く、工作容易で芳香があるため、建築、器具、楽器、船舶などに利用されます。
また、樹形が美しく、庭園樹、公園樹、並木として温暖な世界各地に良く植栽されます。
オランダのポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホによる絵画「糸杉と星の見える道」が有名です。
育て方は、水はけと、日当たりのよい場所を好み、よく育ちます。生育が旺盛で、庭植えでは早く大きくなりますが、根の張りが弱く、強風で倒れることがあります。支柱で支持するか、強い風が当たらない場所に植えます。
用土は、温暖で適潤な石灰質土壌をもっとも好みますが、水はけがよく有機物の多い土であれば問題ありません。赤玉土2:腐葉土または樹皮堆肥1の比率で混ぜたものなどを使います。市販の培養土でも問題なく育ちます。
水やりは、庭植え2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。2年以上たつ株は水やり不要です。鉢植えでは土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。夏場の水切れに注意してください。
施肥は、庭植えは2月に有機質肥料を、寒肥として株元の周辺に埋めます。鉢植えは3月に化成肥料を株元に置いてください。
花言葉は「死」「哀悼」「絶望」「正義の人」「永遠の悲しみ」「不死」「再生」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.