空心菜 くうしんさい 角字で野菜や果物の名前、漢字表記
空心菜
くうしんさい
英語: Water spinach ウォータースピナッチ
Unicode: [空_0x7A7A][心_0x5FC3][菜_0x83DC]
ヒルガオ科サツマイモ属の中国野菜。茎が空洞になっていることから空芯菜と呼ばれます。その他、エンツァイ、エンサイとも。
葉が美味なため、中国南部や東南アジアなどの熱帯アジア地域で栽培されていて、ニンニク炒めなどにしてよく食べられています。
つる性の一年草ないし多年草。熱帯アジア原産と考えられており、熱帯アフリカから東アジアまで広域にわたって生息しています。
野菜としての利用と栽培は熱帯や湿地、特に、中国南部、台湾、東南アジアの華僑居住地域、東インド、スリランカの熱帯アジア地域で多く、ときに水耕栽培も行われています。
外見は同じヒルガオ科のサツマイモに似ており、光沢のある緑色から濃緑色で無毛、茎は中空で、数m伸びて地上を這うか、あるいは水面に浮かびます。
発根力が高く、地面や水面に接した茎は、節から容易に不定根を出して栄養繁殖も可能です。
水辺に生育し、空洞のある茎を浮かせて水面に浮かぶこともでき。汽水域でも成長可能です。
暑さに強く水上で栽培すると大量に根を伸ばして水をよく吸収することから、湖沼などの水質浄化活動によく用いられています。
葉は互生し、やや長い葉柄がつき、葉身は長さ5~15cmで、披針形、長卵形、心臓形などで、品種によって大きく異なります。
花芽をつけ始めるのは、日中の長さが一定以上短くなると起こるとされ、サツマイモやアサガオに似た白色や桃色の美しい花を葉腋に咲かせます。そのため、別名、朝顔菜とも呼ばれます。
食べ方
アクが少ないので、細く柔らかい茎や葉の部分は生のままでもサラダなどで食べる事ができます。
揚げ物や、天ぷらの材料としても使えます。
炒め物にすると絶品。3~4㎝位の長さに切り、鷹の爪やニンニクと一緒に炒めます。味付けは、醤油、鶏がらスープの素、塩で。炒める前にしっかり水にさらすのがコツです。
育て方
暑さに強い熱帯性の野菜で、真夏にどんどん成長して、たくさん収穫できます。
反対に、寒さに弱いため、暖かくなってから栽培します。寒冷地ではうまく育たないこともあります。
病害虫の被害が少なく、手間もほとんどかかりません。
連作が可能ですが、できれば1年以上あけてください。
日当たり・置き場所
日当りが良好で温暖、多湿な環境を好みます。
用土
特に土質を気にしませんが、野生では水辺生えるほど、湿り気のある土を好みます。また、中性~弱酸性の土を好みます。
畑1平方メートルあたり、堆肥を2~3kg、化成肥料と微生物の餌としてボカシを300g、カリ分供給と酸性中和のため草木灰を70g加えてよく耕し、1週間ほどなじませてください。
畝を立てて、種を蒔き、マルチングを張り、たっぷりと水を与えます。
水やり
地植え栽培の場合、基本的には降雨で足りるため、特にこちらから水をやる必要はありません。真夏の炎天が続くような日にはたっぷり水をやります。
プランターの場合は、表土が乾いたら、底穴から水が出るまで、たっぷりと与えます。
施肥
生育期間が長いので、肥料を切らさないように育てましょう。摘芯のあと、化成肥料を条間に少量施します。
以降は、3週間に1回を目安に追肥します。
花言葉
「善良な家風」「豊かな心」「信頼」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.