稚鰤 ワラサ 角字で魚の名前、漢字表記、魚編(さかなへん)の漢字
稚鰤
ワラサ
英語:Five-ray yellowtail ファイブレイイエローテイル
Unicode: [稚_0x7A1A][鰤_0x9C24]
出世魚で知られるブリの一歩手前の呼び名で関東地方の呼び名、関西ではメジロ、北陸ではガンドやガンドブリなどと、地域によっても呼び名が違います。
ブリよりも脂が控えめで食味も良く、食材としても、釣りの対象魚としても、日本各地で親しまれている魚です。
ブリは、スズキ目アジ科に分類される大型海水魚で、日本海と北海道~九州の太平洋岸を回遊しています。
南は東シナ海、北はカムチャツカ半島、東はハワイまでの北西太平洋に広く分布しています。
通常は群れを作り、やや沖合いの水深100m程度の中層・底層を時速40km程のスピードで遊泳します。季節によって生息海域を変える回遊魚で、日本では春から夏には沿岸域に寄って北上し、初冬から春には沖合いを南下します。
成魚は全長1m、体重8kg程度まで成長します。体は前後に細長い紡錘形で、背は暗青色、腹は銀白色で、その境の体側には黄色の縦帯があります。体表には細かい鱗があります。
同属種のヒラマサとよく似ていますが、ブリは上アゴ上後端が角張ること、胸ビレは腹ビレより長いかほぼ同長であること、体はあまり側扁(平べったい)しないこと、黄色の縦帯はやや不明瞭なことなどで区別できます。
またブリは北西太平洋のみに分布するので、他ではヒラマサのみになり混乱は起こりにくく。またヒラマサの旬は夏などで区別できます。
食性は肉食で、主に小魚や甲殻類、頭足類も捕食します。反面、性質は臆病で、驚くと群れごと深みに逃げ込みます。
日本では重要な食用魚であり、各地の文化や産業に深く関わります。
大きさによって呼び名が変わる出世魚で、地方名と併せて様々な呼び方をされます。
関東 – モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
北陸 – コゾクラ、コズクラ、ツバイソ→フクラギ→ガンド、ガンドブリ→ブリ
関西 – モジャコ→ワカナ→ツバス、ヤズ→ハマチ→メジロ→ブリ
南四国 – モジャコ→ワカナゴ→ハマチ→メジロ→オオイオ→スズイナ→ブリ
80cm以上のものは関東・関西とも「ブリ」と呼び、80cm以下でも8kg以上(関西では6kg以上)のものをブリと呼ぶ場合もあります。
流通過程では、大きさに関わらず養殖ものをハマチ、天然ものをブリと呼んで区別する場合もあります。
主な料理法は、刺身、カルパッチョ、セビチェ、照り焼き、みそ漬け、塩焼き、吸い物、鍋、しゃぶしゃぶ、粕汁)、ぶり大根、煮つけなどです。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.