福寿草 フクジュソウ 角字で花と植物の名前、漢字表記
福寿草
フクジュソウ
英語:Pheasant’s eye フェズンツ・アイ
Unicode: [福_0x798F][寿_0x5BFF][草_0x8349]
キンポウゲ科の多年草で、別名「元日草(ガンジツソウ)」。お正月の寄せ植えなどに、縁起の良い植物として栽培されています。
北海道から九州までの、照葉樹林の林床に自生している、草丈15~30cmほどの宿根草です。
根茎が短く、やや太い根を多数持ちます。耐寒性が強く、早春に芽を出して黄色い花を咲かせ、その後葉をのばしますが、晩春になると葉が枯れて秋まで休眠します。
毒性が強く、摂取すると嘔吐、呼吸困難、心臓麻痺などの症状がでて、重症の場合は死亡します。
地面から芽を出したばかりの頃はフキノトウと間違えて誤食しやすいほか、若葉がヨモギの葉に似ているため注意が必要です。
新春の花の代表で、縁起物の植物として古くから栽培されてきました。江戸時代より多数の園芸品種も作られている古典園芸植物です。
原種の花色は黄色ですが、江戸時代から品種改良され、白、黄褐色、紫褐色、橙紅色などの花色ができ、花形も一重~八重、万八重と変化に富みます。鉢植えで栽培されるほか、日本庭園の石組に添えられたりします。
開花には日の光が必要です。日の当たる日中だけ開花し、夕方には花を閉じるのが特徴です。
正月飾りの小さな寄せ植え鉢に植えられているものは、根が切られているものが多いので、花が咲いた後は枯れてしまう場合が多いです。早めに掘り上げ、根がのびのびと張れる鉢に植え替えてあげましょう。
育てる場合は、芽のしっかりとした大きめの株、根がたくさんある植え付け用の株を選びます。
育て方は、ゆるやかな風の流れる明るい日陰や、明るい木もれ日を好みますので、芽出しから開花中は日当たりのよい所で、花後は半日陰になるような、落葉樹の根元のような環境への植え付けが適しています。強い直射日光は苦手です。
赤玉土と鹿沼土を主体に、水はけをよくする軽石を4:4:2くらいで混ぜます。有機質の多い土を好むので腐葉土を少し混ぜましょう。
水やりは、土が乾いたらたっぷりと与えます。
施肥は、元肥として緩効性化成肥料を1株当たり数粒入れます。芽出しが始まったら置き肥をします。また、2週間に1回程度液体肥料を施すとよいでしょう。
花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」「悲しき思い出」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.