砂滑 スナメリ 角字で哺乳類の名前、漢字表記
砂滑
スナメリ
英語:Finless porpoise フィンレスパーポイス
Unicode:[砂_0x7802][滑_0x6ED1]
ネズミイルカ科スナメリ属に属するイルカ。体長は大人で160~180㎝で、体重は50~60kg。現生のクジラ類では最も小型です。
中東からアジアの沿岸海域、特にインド、中国、インドネシア、韓国、日本の沿岸に生息します。
生息域は海岸に近い水深50m以内の浅い海域で、海底が滑らか、もしくは砂地になっている場所を好みます。
中国では「江豚 Jiangtun」と呼ばれています。揚子江に棲息するスナメリは、中国国家一級重点保護野生動物に指定されています。
イルカのような口吻の突出はほとんどなく、噴気孔の後ろに僅かな陥没が見られます。
背びれはほとんどなく、背面正中線上の皮膚が盛り上がった隆起が尾びれ間際まで続き、尾びれの両端は尖り、中央にはっきりとした切れ込みがあります。
全身が明るい灰色で、生まれた直後は背の隆起付近は灰色で大部分は黒いです。
口角が上がっているので笑っているように見えます。
頭部に膨らみがあり、ここは空洞で、中に脂肪が詰まっているため、触ると柔らかいです。この構造の役割は非常に多く、ぶつかった際のクッションになったり、反響定位(エコロケーション)のための音波集束器官ともなっています。
反響定位(エコロケーション)とは、潜水艦のアクティブソナーのように、音を発し、物体に当たって反響した音を集音し、周囲の状況を探る能力です。
魚類、甲殻類、頭足類などを食べます。
雄は4歳半から9歳で、雌は3歳から7歳で、それぞれ性成熟します。
スナメリの名前の由来は、砂の中に隠れている魚に向かって口から勢いよく水を吹く姿(「水吹き」)が砂をなめているように見えることから、砂をなめる→すななめり→スナメリとなったそうです。漢字は「砂滑」です。
知能が高く、ヒトに馴れ、芸を覚えることもできます。水族館では人気者で、魚を捕まえるときに使う「水吹き」から作った、バブルリングという技を披露したりもします。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.