男郎花 オトコエシ 角字で花と植物の名前、漢字表記
男郎花
オトコエシ
英語:Patrinia villosa パトリニア ビローザ
Unicode: [男_0x7537][郎_0x90CE][花_0x82B1]
オミナエシ科の多年性草本で、日本、朝鮮、中国、シベリア東部に分布しており、日本では北海道から九州までと、奄美大島で自生しています。
草地や林縁など、山野の日当たりの良いところに生育し、よく見かけます。また造成地によく出現します。
高さ0.6~1m程度。根元から長い匐枝をだし、先端に新苗を作ります。茎の下部には白い粗毛が多く、上部では少ないです。
葉は対生し、長さ3~15cm。多くは羽状に分裂し、裂片は卵状長楕円形で頂裂片が最も大きくな成ります。
花期は8~10月。花は白色で、散房状に多数咲きます。
果実は長さ約3mmの倒卵形で、小苞が大きくなって、果実を取り巻き、うちわのような翼になります。
オミナエシに姿形は似ていますが、オミナエシの花が黄色であるのに対して、花が白く、毛が多く、姿は遙かに逞しいため、オミナエシ(女郎花)に対して、オトコエシ(男郎花)と名付けられたといわれています。
葉は可食可能で、飢饉の際に葉を食用にしたといわれています。
育て方は、日当たりと水はけが良い場所を好みます。耐寒性、耐暑性ともに高く屋外でも問題なく育ちます。
用土は、水はけが良ければ特に選びません。地植え場合は、腐葉土を漉き込んで水はけを良くしておきます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培土で問題ありません。
水やりは、地植えの場合は夏に晴天が続いて極端に乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと与えます。
施肥は、あまり必要としません。地植え鉢植え共、春に少量の緩効性化成肥料を施す程度にします。
花言葉は「野生味」「慎重」「賢明」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.