甘藷 かんしょ 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

スポンサーリンク
甘藷 かんしょ 野菜や果物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

甘藷

かんしょ

英語: Sweet potato スイートポテト

Unicode: [甘_0x7518][藷_0x85F7]

ヒルガオ科サツマイモ属の多年生植物、またはその食用部分である塊根(養分を蓄えている肥大した根、芋)。
和名はサツマイモ。別名、甘藷(かんしょ)、唐芋(からいも)。

中南米の原産で、ヨーロッパ、中国、日本などへ広まり、食用にされる芋として世界各地で栽培されています。
塊根はデンプンやビタミン類を豊富に含み、酒の原料や飼料にも利用されています。

スポンサーリンク

名前は、江戸時代に琉球王国を経て薩摩国(鹿児島県)に伝わり、そこでよく栽培された事に由来します。甘藷「甘味のある芋」の意味です。

日本では、鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県などで栽培されています。

つる性の多年草で、高温や乾燥に強く、痩せ地でも良く育つ丈夫な植物で、凶作の年でも収穫が見込める救荒作物として重要視されてきました。

葉は、ヨウサイやアサガオに外見が似ており、花色はピンク色で、高温短日性であるため、日本の本州など温帯地域では開花しにくく、何らかのストレスによってまれに開花します。

根には赤い色をした塊根(養分を蓄えている肥大した根、芋)ができ、食用になります。

原産地は中央アメリカのメキシコ中央部からグアテマラにかけてとする説が有力で、紀元前3000年以前から、メキシコ地域で栽培化されていたとみられています。

食べ方

本来の旬は9~11月とされ、掘りたてより貯蔵後が甘いため、収穫してから1か月ほど熟成させてから出荷されます。2か月ほど貯蔵して熟成させることで糖度が増し、美味しくなります。

加熱しただけで甘味があり、焼き芋にしたり、蒸したりしてそのまま食べるか、煮物、天ぷら、スイートポテトや大学芋などの菓子などに、また裏ごしして栗金団などに調理・加工されます。

本格焼酎などの酒醸造の材料としても使用されます。

柔らかい葉や茎も食用にでき、これらは主に炒め物や佃煮、かき揚げなどの天ぷら素材などにして利用されます。

芋部分は、ビタミンB1・B6・C・Eを多く含んでいるほか、食物繊維を多く含み、腸の働きを活性化し、便秘の解消に効果的な食材といわれ、大腸がんの予防、糖尿病や高血脂症、高血圧の予防にも期待されています。

育て方

サツマイモは種芋を植えるのではなく、種芋から芽を出して育苗して、7~8枚の葉が付いたツルを切り取って土に挿すという形で定植します。春に園芸店やホームセンターなどでツルを購入して栽培するのが簡単です。

生育適温は25~30度以上、発芽適温は20~30度、イモの肥大は22度以上が必要とされており、高温を好みます。

地温が18℃以上になったら植えつけを始められます。4月下旬から5月にかけて、霜の心配がなくなってから植えつけましょう。

連作には強く連作障害は少ない方ですが、同じ畑では念のため、1~2年あけるようにします。

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

栽培に適する土壌酸度はpH5.0~6.0で、弱酸性の土を好みます。

肥料の少ないやせ地での栽培に向いています。有機物の多い肥沃な土地では、ツルばかりが伸びて葉が茂り、塊根が太らなくなる「つるぼけ」になってしまうことがあるため、窒素系の施肥も少なくしましょう。

他の作物を植えた後で、肥料分が残留している場合は、元肥は不要です。

水はけの良さも重要なため、排水性を高めるために高さ30cmほどの畝を立てて植えます。通気性が良くなるよう、しっかりと耕してふかふかの土にすることも重要です。

水やり

過湿を嫌います。植えつけ直後から1週間程度はたくさん水をあげますが、その後はほとんど水やりをしなくても問題ありません。雨が降らず、乾燥した日が続いたときは水を与えましょう。

施肥

繁殖能力が高く、窒素固定細菌との共生により窒素固定が行えるため、痩せた土地でも育ちます。

チッソ・リンサン・カリがバランスよく含まれた肥料や、カリの多い肥料を少なめに使うことがおすすめです。

植え付け後の追肥も一般的には不用で、施肥するとすればデンプン生成に必要なカリウム(灰)を施肥するだけでも十分効果があります。

夏頃に葉が黄色くなってきた場合は、肥料が不足している可能性があります。そのときは肥料を少量与えてみましょう。

花言葉

「乙女の純情」「幸運」など。

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

スポンサーリンク