甘茶蔓 アマチャヅル 角字で花と植物の名前、漢字表記

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甘茶蔓 アマチャヅル 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

甘茶蔓

アマチャヅル

英語:Five-leaf ginseng ファイブリーフ ジンセン

Unicode: [甘_0x7518][茶_0x8336][蔓_0x8513]

ウリ科アマチャヅル属のつる性の落葉多年草で、飲用や薬用に健康茶として利用されて甘いので、この名が付いたとされています。

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北海道から、本州、四国、九州、沖縄まで全土に分布し、山地の林縁、山野、里山の藪周辺、雑木林などの半日陰の場所に多く自生しています。
海外では、朝鮮半島、中国、東南アジア、インドに分布しています。

茎は地中茎が土の中を這い、地上部はつるとなり長さ3~5mほどに長く伸びて、巻きひげで他の物に巻き付いてよじ登ります。
葉は軟らかく瑞々しく、互生し、長い葉柄の先端に、鳥の趾のような形に広がった小葉が付きます。小葉の形は菱形から狭卵楕円形で、葉縁がギザギザしており、細かい白毛と凹凸があります。

雌雄異株で、開花時期は8月~9月頃、約5mmの黄緑色から淡緑色をした星状の小さな花が咲きます。花冠は5裂し、花弁の先は鋭くとがります。
果実は液果で、7mm程度の球状の実が成り、熟すと緑色から黒緑色になって、上半分に萼や花冠が落ちた跡が、鉢巻状の横スジとして現れます。

葉を煎じた少し甘味のあるお茶は、鎮静作用があり、ストレス性疾患、肩こり解消などに良いと言われ、強壮、咳止めなどに利用されます。制がん作用や、糖尿病、前立腺肥大、慢性気管支炎、間接リュウマチ、低血圧、動脈硬化、不眠症、胃潰瘍、肝臓障害などの予防効果もあるとされています。
また、体力回復や白髪が黒髪になるなどの効果もあるとされています。
また、薬用人参(朝鮮人参、高麗人参)に含まれるサポニンのジンセノサイド11種のうちの4種と同じ成分を含まれ、組織細胞を若返らせる作用があるといわれています。

日本では「アマチャヅル茶」としてドラッグストアなどで売られ、1980年頃に飲用と栽培が一時的にブームにもなりました。

なお、4月8日の花まつりで、お釈迦様の誕生仏に参詣人がひしゃくでそそいだり、参拝のあとにふるまわれる「甘茶」は、ヤマアジサイの甘味変種で、日本の中部山地に自生するユキノシタ科の落葉性の低木「アマチャ」の葉を生薬として加工したもので、アマチャヅルとは種類も生薬の生成方法も全く異なります。アマチャの市場品は栽培品のみで、主に長野県で栽培されています。

アマチャは江戸時代あたりから民間薬として利用された日本特有の薬用飲料で、薬理作用としては、抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、利胆作用、糖尿病患者の甘味代用や、胃弱、食欲不振、利尿、口臭除去などに効果があるとされています。

アマチャヅルの育て方は、半日陰で水はけの良い湿った土壌を好みます。西日のあまり当たらない日向から半日陰で、湿り気が多くあまり乾かないところが適地です。

肥沃な場所では良く生長します。植栽前に有機系の元肥や腐葉土を漉き込んでから植えましょう。

湿潤を好みます。水やりは乾燥に気をつけて、土が乾いたら十分に与えましょう。

施肥は、野草ですので、元肥以外の肥料は基本必要ありません。生育状態を良く確認して、必要と思われたら腐葉土や緩効性有機肥料などを施します。

ツルが伸びてくる頃までに、支柱を立ててツルを誘導してやると採取しやすくなります。

ふやし方は、挿し木、播種又は初夏の花のつく頃の株分けなどで良く増えます。

農薬や除草剤に弱いので、出来るだけ使用せず、雑草はこまめに取り除きましょう。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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