猪籠草 靫葛 ウツボカズラ 角字で花と植物の名前、漢字表記
猪籠草 靫葛
ウツボカズラ
英語:Tropical pitcher plant トロピカルピッチャープラント
Unicode:
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[靫_0x976B][葛_0x845B]
ウツボカズラ属の植物の総称または、ウツボカズラ属Nepenthes rafflesiana Jack の標準和名です。
東南アジアに比較的広い分布域を持ち、マレー半島、シンガポール、ボルネオ島、スマトラ島などに広く分布します。
低地に生え、マレー半島やボルネオ島では低地林の林縁によく見られ、雑草的な位置づけの丈夫な植物とされています。
常緑性の蔓植物で食虫植物。茎は細長く伸びて4mから時として15mに達します。茎には白い綿毛が密生し、特に若い茎に多いです。
食虫植物とは虫を食べる習性を獲得した高等植物のことで、土壌中の窒素・リン・ミネラルなどの栄養素が不足がちな土地に生育し、葉などを変形させて、飛来する昆虫などの小動物を捕食することで、不足する栄養分を補います。
虫だけを食べているわけではなく、基本は光合成で栄養を作っています。
葉の一部が変化した、漏斗型の口をもつ、丸く膨らんだ捕虫袋を持っており、これが矢を入れる「靭(うつぼ)」に似ていることから和名が付けられたとされています。
袋にはフタがつき、フタの表や裏、袋の入り口周辺から出る蜜で、虫をおびき寄せます。袋の入り口は滑りやすく、下に向かって細かい毛が生えており、虫が落ちやすく昇りにくくなっています。
袋の内側には多数の消化腺があり、そこから消化液が分泌され、底の方にたまっています。消化液は浸透性で、虫の体に染み込み、浮かぶことができず、溺死します。死んだ虫は、消化液によって分解され、吸収されていきます。
小説などで、ジャングルでノドの乾きを訴えた人が、ウツボカズラに溜まった液体を飲み、乾きを癒やすという描写があります。ふたが開いていない未成熟の袋の消化液は無菌で、飲むことが出来るといわれています。飲んだ人の感想がありますが、口当たりは柔らかく、少し青臭いとのこと。消化酵素の働きか、飲んだ後むやみにお腹が空いたのだそうです。
食用として利用されているものでもないため、健康面での保証はされておらず、飲食はあまりおすすめしません。
また、虫を補食していた場合は、内部で雑菌が繁殖している場合があるため、絶対に飲まないようにしてください。
姿形や習性がユニークで、観葉植物としてとても人気があります。コバエ退治のために育てている人もいるようです。ただし、虫を呼び寄せるので、かえって増えたという意見もあります。
育て方は、温かい場所を好みますが、直射日光には弱いので、真夏は直射日光が当たらない場所に移動します。
気温が15度以上の環境を好みます。寒冷地では、20度を切るような時期になったら、室内で管理しましょう。
用土は、水ゴケを使用します。水ゴケを使用することで水分不足を防ぐことができ、常に良い状態でウツボカズラを生長させることができます。
植え替えの際は、根が弱いので、水ゴケに付いている雑菌や虫などを駆除するため、用意した水ゴケを熱湯に30分ほど浸けて、水などで冷ましてから植え付けます。
ウツボカズラを鉢から出し、古い土と根っこを整理します。根が細いので痛めないように注意します。
冷ました水ゴケを軽く絞り、根をくるみます。
鉢の底に軽石を敷いて、水はけを良くします。
水ゴケを巻いたウツボカズラを鉢に植え、ぐらつかないように周りにも水ゴケを入れていきます。
水やりは、水ゴケが乾いてきたら、たっぷり与えます。常に水ゴケが適度に湿っている状態を維持しましょう。ただし、湿度は好きな植物ですが、根っこがずっと濡れていると根腐れの原因になりますので気をつけましょう。
反対に、葉や茎の部分は常に潤った状態を好みます。霧吹きを使って、葉水を与えるようにしましょう。
捕虫袋に水を足してあげるのも良いようです。袋の3分の1程度の水を入れておくと捕虫袋が長持ちするようです。その際ごく薄めの液肥を入れてあげると液肥を吸収して、株も元気になるようです。
施肥は、4~10月の生育期間中に、3ヶ月に1回程度の間隔で、液肥を適量与えます。
基本は光合成で生きています。良く日に当てて、不足しがちな栄養は液肥や植物用栄養剤で施せば、虫を食べられなくても、元気に育ちます。
花言葉は「からみつく視線」「甘い罠」「油断」「危険」「熱い感動」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.