犬 イヌ 角字で哺乳類の名前、漢字表記
犬
イヌ
英語:Dog ドッグ
Unicode:[犬_0x72AC]
食肉目イヌ科イヌ属に分類される哺乳類の一種。広義では、イヌ科の動物全般を指します。
野生のオオカミを祖先とする、最も古くに家畜化された動物で、古くから猟犬や番犬、牧羊犬、軍用犬、警察犬などとして使役されたほか、ペットとして飼われており、多様な品種がいます。
各地の民族文化や伝承、神話、物語、表現の中に登場することがとても多いです。
現代でもイエネコと並んで代表的なペットまたは職業犬、コンパニオンアニマルとして、広く飼育され、親しまれています。
日本では「ヤマイヌ」(狼)に対して「イエイヌ」(家犬)と呼んでいました。
日本では、大陸より家畜化された犬を飼う習慣がもたらされたと考えられており、縄文時代早期から飼育されていたようです。
イヌの感覚のうち最も発達しているのは嗅覚で、においで食べられるものかどうか、目の前にいる動物は敵か味方かなどを判断します。イヌの嗅覚は人間の数千から数万倍とされています。
コミュニケーションの手段としても、他のイヌの縄張りなのか、相手の犬の尻のにおいを嗅ぐことで、相手は雄か雌かなどを判断することでも嗅覚は用いられたりします。
イヌにとっては嗅覚はセンサーとしての役割を超えて、独自性を主張する重要な器官となっています。
イヌの嗅覚は、警察犬の遺留品捜査や、災害救助犬の被災者探索、空港の麻薬探知犬などでよく知られるように、人間社会にとって重要な役割を担っています。
また、イヌの鼻には、熱源を感知する能力が備わっているのが、近年の研究で分かってきました。
聴覚も比較的鋭く、可聴周波数は40から47,000Hzと、人間に比べて高音域で広く、超音波を発する笛である犬笛(約30,000Hz)はこの性質を利用しています。
優れた動体視力を持っており、1秒間に30フレームを表示するテレビ画像などはコマ送りにしか見えないとされています。フリスビーやボールを跳び上がってキャッチできるのは、運動能力と動体視力が優れているからです。
一方で、イヌの眼には赤色に反応する錐体細胞の数が少ないといわれ、明るいときには赤色はほとんど見えていないとされています。色の明暗は認識できますが、全色盲に近いと考えられています。
味覚は、甘味、酸味、塩味、苦味を知覚しますが、味蕾は人の約1万個に対して、1,700~2,000個程度で、味には鈍感だと考えられています。
足の裏の肉球以外には汗腺を持たない動物で、肉球からの発汗による体温調節の効率は人間の130分の1程度しかなく、発汗で体温調節を図ることができません。
その為、熱の発散の唯一の手段は口からの呼吸で、舌を出してハアハアと呼吸することで、唾液や口内・喉の水分を蒸発させて、熱を放出し体温調節を図っています。
全般的に高い知能を有し、品種によってはより優れた学習能力を示し、総じて記憶力も高いです。
人間と同じく社会的動物で、意思疎通をするための感情や表情も豊かで、褒める、認める、命令するなどの概念を持っています。
人間に対しては友好的ですが、群れのリーダー(アルファ個体)に忠誠を誓い、上下関係を重視するので、飼い主を下に見ると、言うことを聞かなかったり、反抗したりします(品種によって異なります)。
野生下で育った野犬などは人間を警戒して、懐かない場合があります。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.