牛蒡 ごぼう 角字で野菜や果物の名前、漢字表記

牛蒡
ごぼう
英語: Burdock バードック
Unicode: [牛_0x725B][蒡_0x84A1]
キク科ゴボウ属の多年草またはその根のこと。日本では野菜・根菜の一種として食用にされます。
ユーラシア大陸原産で、ヨーロッパ、ヒマラヤ、中国など、中国東北部からヨーロッパにかけて分布する二年生の草本です。
日本では北海道の一部にのみ野生品が見られ、平安時代に中国から薬草として伝わったとも言われています。
世界各地に自生していますが、日本では根を食用にするため、品種改良を行って様々な品種を栽培しています。
縄文時代の遺跡からは、炭化していない栽培種のゴボウの種子が出土するなど、縄文時代早期から晩期を通じて栽培されていたことが明らかになっています。
中国の文献におけるゴボウの初出は、3~4世紀に作られたとされる「名医別録」で、薬用として用いられていました。
茎の高さは1mほど、葉は表側が緑色で、裏側は白っぽくなります。花期は6~7月で、紫色のアザミに似た総苞にトゲのある花を咲かせます。
主根の長さは品種にもよりますが50cm~1mほどになり、これを食用にします。
食べ方
独特の香りや歯触りが好まれて、伝統野菜として親しまれています。
旬は初冬(11月~1月ころ)で、新ゴボウの旬は初夏(6~7月)となります。
きんぴらゴボウや、たたきゴボウなどの煮物や、天ぷらのかき揚げなどの揚げ物に使われるほか、細切りにした根を湯がいてサラダにも。お煮染め、豚汁、柳川鍋、八幡巻きには欠かせない食材とされています。
葉も葉ごぼうといわれ、おひたしや煮物、きんぴら、煮浸し、佃煮にして食べると美味しいです。
食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果や血糖値の上昇を緩やかにする効果、がん予防にも高い効果が期待されています。
育て方
生育適温は20~25℃。地上部は3℃以下で枯れますが、根部は極めて耐寒性が強く、-20℃にも耐えます。また、耐暑性もあるので作りやすい野菜です。
ゴボウは特に連作を嫌うので、3~5年は他の作物を栽培します。
未熟堆肥や石、かたい土塊などは岐根(また根)の原因となるので、完熟堆肥を用い、石やかたい土塊を取り除きます。
根が地中深くまで伸びるので、できるだけ深く耕しておきます。
過湿にとても弱いので、火山灰土など、湿り気がなくふかふかと柔らかい土で栽培されることが多いです。
日当たり・置き場所
強い光線を好みます。直射日光でも問題ありません。
用土
乾燥には強いですが、浸水、過湿に弱いので、排水がよく耕土が深い土が適します。
酸性土壌に弱いので、苦土石灰を十分散布して酸性を中和しましょう。
種まき、植え付けの2週間以上前に、苦土石灰をまいて深く耕します。1週間前には完熟堆肥と化成肥料を施し、再びよく耕します。その後、幅50~60cm、高さ10~30cmの畝を作ります。
水やり
プランターや袋栽培の場合は、乾燥しやすいので、表土が乾いているのに気づいたら水やりをします。
畑で栽培する場合は不要です。
夏場であれば、日中に水やりすると葉焼けの原因となるため、朝か夕方を選んで水やりをしましょう。
施肥
多肥を好みます。肥料不足になると、すが多くなります。
追肥量は1平方メートル当たり化成肥料を軽く1握り(約30g)程度で調整してください。
花言葉
「私にさわらないで」「しつこくせがむ」「用心」「いじめないで」など。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.