牛膝 ゴシツ ヒナタイノコズチ 角字で花と植物の名前、漢字表記
牛膝
ゴシツ ヒナタイノコズチ
英語:Pig’s knee ピッグス ニー
Unicode: [牛_0x725B][膝_0x819D]
ヒユ科イノコヅチ属の高さ50~100cmの多年草で、中国と日本に分布します。
日本では、北海道の一部、本州、四国、九州に生息しています。
山野、原野、道端、庭や空き地など、日当たりの良いところに自生します。
イノコヅチは漢字で書くと「猪子槌」です。語源は「猪の小槌」であり、節が猪の子の膝頭に似ていることから付けられたといわれています。英名のピッグス ニーも同様の意味で名付けられたようです。牛膝も同様で、茎の節が、牛の 膝のように肥大することがあるため、名の由来となりました。
茎や葉に毛が多く生え、茎はまばらに枝を広げ、節が膨らみます。
葉は対生単葉で、長楕円形、葉質が厚く、縁が波打ちます。
葉の両面には毛が多く、特に若い葉の裏面は白っぽく見えます。
8月~9月に枝先に穂状花序を出し、緑色の小さな花を密につけます。
果実にはトゲがあり、動物や衣服について運ばれます。
根を、晩秋に地上部が枯れたはじめた頃に採取して、水洗いして天日乾燥させたものが、牛膝(ごしつ)という生薬になります。薬効は、浄血、月経不順、利尿、腹痛、関節痛、強壮、産前後の諸病などとされています。
少量を塩ゆでして水に晒し、水気を切っておひたしや和え物にして食べることもできます。
育て方は、日なたを好みますので、日当たりの良い場所に植えましょう。
道ばたや植え込みに普通に生えています。土質は特に選びません。
水やりは、地植えは日照りの場合などを除き雨水で問題ありません。鉢植えは表面が乾いたらたっぷりと与えてください。
施肥は、植える際に腐葉土や堆肥を漉き込んでおきましょう。追肥は特に必要ありませんが、育ち方を見ながら緩効性の肥料や液肥を与えます。
花言葉は「変わり者」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.