浅黄水仙 アサギスイセン フリージア 角字で花と植物の名前、漢字表記
浅黄水仙
アサギスイセン フリージア
英語:Freesia フリージア
Unicode: [浅_0x6D45][黄_0x9EC4][水_0x6C34][仙_0x4ED9]
アヤメ科フリージア属の球根性多年草で、フリージア属の総称です。原産地は、南アフリカのケープ地方で10種余りが分布していますが、オランダでの品種改良により現在では150以上の園芸品種が存在し、流通しています。
日本には江戸時代末期に渡来し、ショウブとスイセン双方に似ていることから「菖蒲水仙(アヤメスイセン、ショウブスイセン)」、花色から「浅黄水仙(アサギスイセン)」、甘い芳香から「香雪蘭(コウセツラン)」などと呼ばれ、ほっそりした花と芳香が人気となり、八丈島などで球根が生産されるようになりました。
ラッキョウによく似た球根を持ちます。
休眠期は夏で、9月~11月の秋に植え付けして、春に開花します。
葉はショウブやスイセンのように劒形で数枚垂直に立ち、露地植えでは春に草丈が50~100cmくらいになります。
優雅な筒状の穂状花序をなし、白、黄色、紅、ピンク、赤紫、藤色、オレンジ色などの6弁花を6~12輪くらい咲かせます。
白・黄色は切り花に多く用いられます。他の色は、病気に弱く切り花生産が難しいため、主にガーデニング用に球根や苗が販売されています。
アフリカ原種である黄色、白色のフリージアはキンモクセイのような甘い強い香りがして、赤紫系は甘酸っぱい果物の香りがします。
育て方は、日光を好む植物なので、地植え、鉢植え共によく日の当たる場所で管理します。
水はけと水持ちの良い土壌を好みます。酸性土壌を嫌うため、植え付けの2週間位前に石灰を混ぜ込んで中和します。鉢植えの場合は市販の草花用培養土でも育ちます。
9月~11月の秋に植え付けます。
半耐寒性の植物なので、厳寒期は凍らないように管理ます。冬でも葉が活動するので、鉢植えの場合は、発芽後より霜が降り始めるまでは、よく日の当たる屋外に置きますが、霜が降りるようになったら、夜間玄関などに取り込んで凍らないようにし、翌朝再び屋外へ出します。
過湿を嫌う植物なので、水やりは鉢の表面が白く乾いたらたっぷり与えます。
施肥は、球根内に十分に養分を蓄えているので、無肥料で植えても初期の生育には支障はありません。肥沃な土ならそのままで構いません。
地植えは緩効性化成肥料を株元にばらまいておきます。鉢植えは緩効性化成肥料を土に半分くらい埋まる深さに押し込んでおきます。追肥は葉が緑色の間は、月に2~3回くらい液肥を水やり代わりに与えます。
花言葉は「無邪気」「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.