波斯菊 ハルシャギク 角字で花と植物の名前、漢字表記
波斯菊
ハルシャギク
英語:Coreopsis コーリオプシス コレオプシス
Unicode: [波_0x6CE2][斯_0x65AF][菊_0x83CA]
キク科キンケイギク属の一年草で、原産地は北アメリカです。別名のジャノメギク (蛇目菊) 、ジャノメソウ (蛇目草)は、蛇の目模様の花からつけられています。
明治初期に日本に渡来した帰化植物で、観賞用に栽培されていましたが、現在は野生化して空き地や道路脇、堤防などに群生しています。
草丈は60~80cmで葉は羽状複葉をしています。
花期は春~初夏。花径は3~4㎝ぐらいの菊のようで、花色は、中心が濃紅色周辺は鮮やかな黄色の、蛇の目模様の花があふれるように咲き、明るくにぎやかな印象を与えます。
「春車菊」と表記されることもありますが、正式には波斯菊です。波斯(ハルシャ)は、ペルシャのことですが、北アメリカ原産の植物に、何故ペルシャと名付けられたのかはよく分かっていません。
花が明るく、にぎやかなため、園芸品種としても人気があり、多くの品種が広く流通しています。
野生化して、あちこちに自生していることから分かるように、とても丈夫な植物で、栽培は容易です。
育て方は、日当たりと水はけのよい場所であれば、土質を選ばずよく育ちます。種類によっては、荒れ地のようなところや砂利混じりのやせ地でもよく育ちます。鉢植えでは、赤玉土7:腐葉土3の配合土の他、一般の草花用培養土でも問題ありません。
3月~4月、9月~10月に種を蒔くか、苗を植えましょう
地植えでは、水やりは植え付け時以外は、降雨で十分です。鉢植えの場合は、土が乾いたら、たっぷりと与えます。湿気を嫌うので、与えすぎないよう注意してください。
施肥は特に必要ありませんが、月1回置肥をするか、または月3~4回液体肥料を施すと、花数が多くなります。
病虫害は特にありません。
耐寒性はありますが、暑さに弱く、猛暑を越せないので、夏には枯れてしまいますが、こぼれ種から発芽し、一度植えれば、毎年咲いてくれます。
花言葉は「陽気」「上機嫌」「夏の思い出」「上流への憧憬」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.