樫 橿 カシ 角字で花と植物の名前、漢字表記
樫 橿
カシ
英語:Oak オーク
Unicode:
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ブナ科の常緑高木の一群の総称で、広葉樹のひとつです。 アカガシやイチイガシ、シラカシなどが知られ、多くの種類があります。
アカガシ亜属は、日本から台湾・中国南部・ヒマラヤにかけての温帯南部の湿潤地域に約150種が分布し、日本では関東地方以南に多く、一部の種は、分布の北限が太平洋側で宮城県、日本海側で新潟県に達します。
コナラ亜属の常緑カシは、温暖でやや乾燥した地域に多く、東から東南アジア以外にも南ヨーロッパやアメリカ大陸にも分布します。
常緑で、葉には表面につやがあり、鋸歯を持つものが多いです。
果実は、落葉性のナラ類と共にドングリ(団栗)と呼ばれ、開花した年に熟するものと、2年目に熟するものとがあり、種類によっては食用になります。
コナラ亜属のウバメガシは低木ないし小高木ですが、アカガシ亜属はいずれも大木になります。アカガシ亜属は殻斗(ドングリの皿)に環状紋が現れるのが大きな特徴です。
アカガシ・シラカシなどの材色は赤褐色が特徴で、木目が緻密で非常に堅く、器具の材料などとして重要です。
カシ類は照葉樹林の重要な構成種で、様々な常緑広葉樹林において、どれかのカシが多く姿を見せます。西日本の平野部ではアラカシが優占する森林となることが多く、海岸線ではウバメガシが、ブナ林帯近くではアカガシが、その間の地域ではウラジロガシなどがよく見られます。
どんぐりは多くの動物にとって重要な食料であるため、カシ類やナラ類が多いと、生物相が豊かになります。
照葉樹林地帯のシイ・カシ林を繰り返して伐採すると、ナラ類のコナラやクヌギを中心とする落葉樹林や、これとアカマツの混交林になりやすく、いわゆる里山というのがこれに当たります。
防音の機能を有する樹種(防音樹)として知られ、民家の垣根に植樹される主要な樹木の一つでもあります。
また、常緑樹であるため防風林としての機能も果たし、生葉・生木は他の樹木より燃え難いこともあり、延焼防止の目的で、寺院や民家の庭、学校などに植えられました。
育て方は、日本の山野で普通に見られるように非常に丈夫な樹木です。日当たりのよい場所から日陰まで耐えて生育します。水はけ水もちのよい肥沃な土の場所を好みますが、湿潤地から乾燥地まで広く適応します。
大気汚染や潮風にもよく耐えます。暖地向けの樹木ですが、耐寒性もある程度あります。
移植を嫌いますので、植える場所を選びましょう。大きくなりますが、成長には時間がかかります。
成長した後は、初夏・秋に刈り込みを、なるべく毎年行います。
用土は、水はけ水もちのよい肥沃な土の場所を好みます。大きめの植え穴を掘り、腐葉土や堆肥を鋤き込んで植えます。鉢植えの場合は、赤玉土小粒7~8:腐葉土3~2の配合土か、花木用の培土を使います。砕いた水苔を加えるとよいようです。
水やりは、地植えの場合は、夏場などに乾燥しないように与えてください。大きく育ったら降雨に任せます。鉢植えの場合は、表土が乾いてきたら鉢底の穴から少し流れるくらい与えてください。
施肥は、早春に寒肥を与えますが、順調に育っているようなら無理に与える必要はありません。緩効性の化成肥料や、堆肥などを与えます。
花言葉は「歓待」「愛国心」「勇敢」「自由」「勇気」「力」「長寿」です。
また、「貸し」にかけて、人にお金を貸すほどお金が貯まるといわれ、縁起の良い木とされることもあります。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.