椰子 ヤシ 角字で花と植物の名前、漢字表記
椰子
ヤシ
英語:Palm パーム
Unicode: [椰_0x6930][子_0x5B50]
単子葉植物ヤシ目ヤシ科に属する植物の総称で、熱帯地方を中心に亜熱帯から温帯にかけて広く分布します。
熱帯地方を中心に253属、約3333種が存在します。日本にもシュロなど6属6種が自生しています。
単子葉植物としては珍しく樹木であり、独特の樹型で、多くは幹が木質化して太くなるか、つる状となり、一部では小型で草質の茎をもつものもあります。
大きいものでは樹高30mになりますが、低木のものや、茎が立ち上がらないもの、草本並みの大きさのものもあります。
葉はふつう常緑で互生し大型のものが多く、羽状複葉か掌状、または扇状に裂けて、小葉はしばしば山型あるいは谷型に折りたたまれています。
両性、もしくは単性雌雄異株。花はふつう小型で、穂になって咲きます。花序の基部には大型の鞘状の総包があり、多くは円錐状です。花びらは6個で小さく目立たず、雄しべも6個あります。
実用価値の高いものが多く、熱帯地域では資源植物として重要であり、古来より多くの種がさまざまな方法で利用されてきました。
ココヤシは、ヤシ油をとって食用や石鹸に利用したり、果実の中心にある透明な液を飲料としたりします。アブラヤシの実からはパーム油を採取したり、ナツメヤシは、果実(デーツ)を食用とするほか、ドライフルーツやジュース、蒸留酒の原料としてさまざまに利用されます。
ヤシは、コートジボワール共和国の国花です。
また、ナツメヤシは、ガーナ共和国、カタール国の国花です。ナツメヤシは北アフリカ、ペルシャ湾沿岸原産で、ヤシ科ナツメヤシ属の常緑高木です。砂漠地域に位置する国々にとっては食料として貴重であるとともに、樹木は街路樹や公園樹、植物園に植えられ、国民から親しまれています。
フタゴヤシ(双子椰子)は、セーシェル共和国の固有種で、同国の国花とされています。プララン島のヴァレドメ自然保護区と、その隣りのキュリユーズ島以外には、世界中どこにも自然生息しません。その生態と自然林・稀少原生動植物が世界の自然史に不可欠な価値を持つとして、1983年、ユネスコによって世界自然遺産として認定されました。また、世界最大の種子を付ける樹として、ギネスブックにも登録されています。実の中身は食べることができます。
ダイオウヤシ(大王椰子 別名:ロイヤルパーム、キューバダイオウヤシ)は、ハイチ共和国の国花。キューバ・ベネズエラ東部の原産で、熱帯や亜熱帯地方で、街路樹や鑑賞用に植栽されることが多いです。日本では沖縄県や小笠原諸島で植栽されています。樹高は15~25m、幹径70~100cm程。幹は太くて直立し、灰白色、平滑で、葉痕が環紋をつくり、幹の高部が肥大します。花は周年で、肉穂花序に黄色い花を咲かせます。花には蜜があり、蜜蜂などの昆虫が集まります。果実は液果で黒色に熟し、長さ4cmほどの楕円形をしています。果実から油脂が採れます。
ギニアアブラヤシ(幾内亜油椰子)は、シエラレオネ共和国の国花。アフリカ西部・南西部、特にアンゴラとガンビアの間の地域が原産で、パーム油の主要な供給源となっています。パーム油はアブラヤシの果実から得られる植物油で、食用油とするほか、マーガリン、ショートニング、石鹸の原料として利用され、近年では、バイオディーゼルエンジンや火力発電、バイオマス発電の燃料としても利用されており、世界で最も生産されている植物油とされています。
そのほかの種でも食用、デンプンや砂糖の採取、タバコ代わりの嗜好品、条虫駆除薬、繊維利用、屋根葺きの材料など、利用法は多岐にわたります。
ハワイを象徴する植物ですが、ハワイ諸島のココヤシは、実は現地の人が食用などの目的で植樹したものです。
また、鑑賞用の植物として、庭園樹や室内観葉植物として広く栽培されています。
南国をイメージさせる樹木であるため、海岸や温泉旅館の庭、街路樹として植えられ、エキゾチックな空間を演出したりもします。
育て方は、日当たりの良いところを好みますが、日陰でも育つので、年間を通して室内に置くことができます。
春から秋は戸外に置いて日光に当てます。冬は室内に置いて、ガラス越しの日光によく当てます。
多くの種は約20–25℃前後の環境下で生育しますが、耐寒性は種類によってかなり差があります。
寒冷地では温室栽培や、鉢植えにして、冬は室内で管理すると良いでしょう。
腐植質で水はけのよい用土に植えつけます。鉢植えの場合は赤玉土6:腐葉土3:軽石小粒1の配合土などを使います。
水やりは、鉢植えの場合は、春から秋は土が乾いたら与え、冬は乾かし気味に管理します。年間を通して葉に霧吹き(葉水)をします。
施肥は、鉢植えの場合は、春から秋の生育期に緩効性化成肥料を2か月に1回施します。
ココヤシやナツメヤシを庭で育てて、実を収穫したいという方もいるかと思われますが、ココヤシは最低気温12℃を下回ると弱ってしまいますので、沖縄などでしか路地栽培は難しいと思います。
ナツメヤシは関東以南であれば越冬できるようですが、気温が低いと生育に影響があり、結実しないこともあるようです。
ビニールハウスや温室で温度管理したうえ、十分な日差しが確保できないと、実の収穫までは難しいかもしれません。観賞用に鉢植えとして楽しむのが無難かと思われます。
花言葉は「勝利」「成功」「平和」「忠誠」。ココヤシが「思いがけない贈り物「堅い決意」「成功」テーブルヤシが「見守り」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.