桜　サクラ チェリーブロッサム　角字で花と植物の名前、漢字表記

桜

サクラ チェリーブロッサム

英語：Cherry blossom　チェリーブロッサム

Unicode：　［桜_0x685C］

バラ科サクラ亜科サクラ属（国によってはスモモ属に分類)の落葉広葉樹の総称です。
原種はヨーロッパ・西シベリア、日本、中国、米国・カナダなど、主に北半球の温帯に広範囲に分布します。
春に桜色と表現される白色や淡紅色から濃紅色の花を咲かせます。

日本文化に馴染みの深い植物であり、変異しやすい特質から花見目的に多くの栽培品種が栽培されてきました。

このうち観賞用として最も多く植えられ、桜の代名詞とされているのがソメイヨシノで、名前の由来は、江戸時代末期から明治初期に、染井村（現在の東京都豊島区駒込・巣鴨付近）に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成されたからとされています。

ソメイヨシノの苗はほとんどが挿し木などで作られたクローン体で、寿命も他の桜より短いです。

鑑賞用として日本由来の多くの栽培品種が世界各国に寄贈されて各地に根付いており、日本花の会、キューガーデン、全米桜祭りなど花見のイベントが広く開催されています。

サクラの花からは蜜が良く出るため、サクラの花が咲く時期にはスズメ、メジロ、ヒヨドリなどの鳥類が集まってきます。

サクラの果実はサクランボまたはチェリーと呼ばれ、世界中で広く食用とされています。ただし、観賞用の品種と果実用の品種（サトウニシキなど）では手入れや栽培法などが異なります。

日本では、塩や梅酢に漬けた花も食用とされ、お湯に入れた塩漬けの花がサクラ湯として、おめでたい席で振る舞われたりします。塩漬けにした葉っぱでお餅を巻いた「さくら餅（道明寺）」などのお菓子も人気です。

栽培する場合は、日当たりが良い場所で管理します。日陰になる場所の枝は枯れやすく、枝と枝との間隔が広くなって、日光を求めて枝先が伸びていきます。反面、強い西日の当たるところはあまり好みません。強風の吹き抜ける場所も好みません。

通気性、透水性がよく、肥よくで水もちのよい土壌に植え付けてください。

樹形は隣接する樹木などの影響を受けやすく、樹形がくずれやすい傾向があります。大きく間隔を空けて植えてください。

庭植えでは、水やりは不要ですが、乾燥してしおれる場合は朝のうちに水やりをします。鉢植えの株への水やりは、夏場は1～2日に1回程度、朝のうちに行います。

サクラは木を傷つけるとそこから腐りやすい性質を持ちます。剪定した部分の消毒や手入れは必須となります。

花言葉は、「精神美」「優美な女性」「純潔」「優れた教育」です。

 

角字とは？

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字（漢字）が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.