桂 カツラ 角字で花と植物の名前、漢字表記
桂
カツラ
英語:Katsura tree カツラツリー
Unicode:[桂_0x6842]
カツラ科カツラ属の落葉高木で、別名トワダカツラ。中国では、「連香樹」と書かれます。
中国の伝説では、「桂」は「月の中にあるという高い理想」を表す木であり、「カツラ(桂)を折る」とも用いられますが、中国で言う「桂」はモクセイ(木犀)のことで、日本と韓国では古くからカツラと混同されています。
日本の北海道、本州、四国、九州の各地、中国、朝鮮半島に分布します。
日本で自生するものはブナ林域などの冷温帯の渓流などに多く見られます。水際に多く自生し、湿地を好む樹種で、日当たりの良い乾いた尾根ではほとんど見られません。そのため、「カツラの大木の下には、必ず水脈がある」といわれました。
日本においては、奥入瀬渓谷、奥日光、奥多摩、丹沢、上高地、芦生の森などで見られます。山形県最上郡最上町にある「権現山の大カツラ」が最も太く、最大で幹周が20m近くにまで成長しています。
ハート形の葉が特徴的で、秋(10月上旬 – 下旬)には、黄色から褐色、時にオレンジ色に黄葉して大変美しいです。落葉した葉はカラメルに似た甘くて良い香りを放ち、香りが出ることを意味する「香出(かづ)る」が名前の由来といわれています。
樹形の美しさから庭木や街路樹、公園樹として植えられています。北海道にはカツラの人工林も見られ、アメリカなどでも植栽されています。
材は香りがよく、広葉樹の中では材質は腐りにくくて耐久性があり、軽くて柔らかく加工しやすい上、狂いがない特性を持っているため、建築、家具、鉛筆、碁盤、将棋盤など様々な用途の生活用品に使われます。
育て方は、日なたから、半日くらい日が当たる明るい日陰を好みます。30m近くまで生長する高木なので、スペースのある所を選びましょう。鉢植えでも数年は育てることは可能ですが、大きくなったら地植えで育てた方がよい木です。寒さに強いので全国で植栽可能です。
用土は、適度な湿り気と腐葉土などがたっぷりと入った肥沃な土を好みます。植える前に堆肥や腐葉土をたっぷりと鋤き込んでおきます。鉢植えの場合は、赤玉土6:腐葉土4などの配合土か、市販の花木用培土に堆肥や腐葉土を混ぜて植えます。
水やりは、植え付けてしばらくは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。根付いてからは、地植えのカツラは水やりは不要です。鉢植えの場合は、表土が乾いたら、鉢底の穴から流れるくらい与えてください。
施肥は、元肥と2~3月に堆肥や有機質肥料を株元に埋めます。
花言葉は「不忠」「不変」「憂鬱」「夢想家」です。
角字とは?
江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。
正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。
そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。
What is Kakuji?
There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.
The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.
Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.