柿 カキ 角字で花と植物の名前、漢字表記

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柿 カキ 花や植物の名前(漢字表記)を角字で表現してみました。該当する植物についても簡単に解説しています。

カキ

英語:Persimmon tree パーシモンツリー

Unicode:[柿_0x67FF]

カキノキ科カキノキ属1種の落葉樹で、東アジア原産の同地域固有種です。
日本や韓国、中国に多くの在来品種があり、特に中国・長江流域に自生しています。

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熟した果実も柿・カキと呼ばれ、ビタミン類や食物繊維を多く含み、食用とされます。日本では果樹として、北海道以外で広く栽培されています。

現代では東アジア以外の地域でも栽培・消費され、ヨーロッパ産ではスペインが9割を占め、中国に次ぐ世界第2位の生産国となっています。

英語ではパーシモン(persimmon)と呼ばれ、語源は先住民であるポウハタン語で「干し果物」を意味する名詞「ペッサミン」で、先住民がアメリカガキの実を干して保存食としていたことに基づきます。

また、欧米では、イスラエル産の柿である「シャロン・フルーツ」が流通しており、この名で呼ばれることも多いです。

我が国では古くから親しまれており、平安時代の文献にも登場しています。本格的に栽培が始まったのは、江戸時代といわれ、明治になると平核無、富有、次郎等の品質の優れた品種が紹介され、全国で盛んに栽培されるようになりました。

樹皮は灰褐色で、網目状に裂け、枝は人の手が加えられないまま放って置かれると、自重で折れてしまうこともあり、折れやすい木とされています。葉は互生し、長さ8~15cmの楕円形から卵形をしていて先が尖り、表面にややつやがあり、葉縁に鋸歯はありません。

柿の枝は折れやすく、昔は柿の実を取るために、木に登った子供が落ちてけがをしたり、亡くなったりするので、柿の木の下にはあの世につながる穴があるなどとして、木に登らないように諭したことがあったようです。

一般に実が渋い「渋柿」と、実が甘い「甘柿」に大別され、甘柿は渋柿の変異種と考えられており、渋柿の方が原種に近く、病虫害に強いため、甘柿であっても接ぎ木の台木に渋柿を使うことが多いです。

渋さの原因はタンニンという成分で、実を干したり、アルコールに漬ける、お湯につけるなど加工するとタンニンが不溶性となり渋さが抜けます。

未熟な果実をつき砕き、その搾った液を半年放置しておいたものを柿渋と呼び、防腐剤や石けんの材料、民間薬として利用されます。

生柿は食べると体が冷えるため、漢方では冷性とされ、夏の暑さで弱った体を冷やし、回復させるとされています。

材は淡色で、橙色を帯びていますが、ときどきタンニンが黒い条となって不規則に出てくることがあり、著しいときには、木材の色が黒に近くなります。これを黒柿と呼び、寄木、象眼、家具、彫刻などに珍重されます。
また、アメリカ産のパーシモンは同属の樹で、ゴルフのクラブに使われています

育て方は、日光を好みますが、乾燥に弱いので、日当りが良く、土はやや粘土質で腐植質の多い場所を選んでください。乾燥しやすい場合はワラなどで株元をマルチングするか、日陰を好む植物を下草に植えてください。
ミョウガと相性がよく、根元に一緒に植えると、お互いによく育つと言われています。
柿は育てやすく、実もよく成るので、家庭果樹として人気があります。

用土は、水はけ、水もちが良ければ、用土はあまり選びません。掘り上げた土に、腐葉土と堆肥を多めに鋤き込んでおきます。鉢植えの場合は、赤玉土小粒7~8:腐葉土3~2の配合土を用います。

水やりは、鉢植えは、生長期の5月~9月は朝夕2回たっぷりと、それ以外は表土が乾いてきたら鉢底の穴から少し流れるくらい与えてください。
地植えは、植え付け後は土の表面が乾いたら水やりしますが、それ以外は水やりの必要はありません。夏の日照りは続く場合は様子をみて与えます。

施肥は、寒肥を12月~1月に、追肥として7月上旬と収穫後に与えます。肥料分が多過ぎると、花芽分化が抑えられ、隔年結果(次の年に実がつかないこと)を招いてしまうので注意しましょう。
元肥には有機固形肥料を、追肥には緩効性化成肥料(チッ素N‐リン酸P‐カリK=8‐8‐8など)を用いますが、どちらかといえば堆肥などの有機物を好むようです。

人工授粉をした方が確実に結実しますので、開花したら、ハケなどを使って雄花の花粉を雌しべにつけてください。

花言葉は「自然美」「優しさ」「恩恵」「優美」「恵み」「広大な自然の中で私を永遠に眠らせて」です。

 

角字とは?

江戸時代に誕生した角字は、正方形のグリッド内にほぼ水平・垂直のラインのみで文字(漢字)が表現されるグラフィックアートです。

正方形という限られた空間の中に、あらゆる文字を閉じ込めようとするグラフィックデザインは、前述した、ミニマムな物に対する日本人特有のこだわりが随所に感じられます。

そのシンプルで有りながら、奥深い「角字」は多くの日本人を魅了し、お祭りで着る半被や印半纏(しるしばんてん)と言われる着物や、商標、印鑑、家紋、看板デザインなどに今日まで数多く使用されてきました。

What is Kakuji?

There is a style of penmanship called “Kakuji” in Japan. Edo-born Kakuji is a graphicart that expresses letters (kanji) with almost horizontal and vertical lines only.

The design which bases on many straight lines seems simple, or too plain even at its first glance; yet this beautiful artistic penmanship that encompasses the aesthetic of the Japanese in the Edo era, also known as “Iki”, and playfulness has long been inherited to this day, thanks to the masteries’ long years of efforts in training and refinement.

Kakuji with its simplicity and depth is used for designs such as trademark, hanko stamp, family crest and signboard.

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